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俺の装甲空母の格納スペースが現在露天状態らしい- 「やっ、はぁぁっ……ッ♥提督ッ、私の奥……抉じ開けてッ♥やぁぁッ、深いっ……ひあ゛ぁぁっ♥♥」 男女の体が放つ濃密な匂いで満たされた薄暗い室内、軋む寝台の上で男と少女が深く愛を交わしていた。 男の方は性交の相手を含め多くの人員を旗下に置く海軍提督。娘の方はその艦隊に空母として籍を置く、大鳳という名の艦娘である。 「くっ……!大鳳の奥、俺のモノにしっかり食いついて……くっ!イイぞ、最高だ……こんなこと、できるの……お前、だけだっ!」 偉丈夫な己に対してあまりに小柄で華奢にすぎる大鳳の体に覆い被さるような姿勢で腰を振る男。 体躯に見合った逞しさな男の象徴が、それとは不釣り合いに繊細な容貌の大鳳の秘所に深々と埋まる。次いで引き抜かれまたも埋めこまれる。 その深く長い抽挿の度、彼女の細い腰回りの腹部はボコンボコンと体の内から歪に押し上げられてしまっていた。 「子宮ッ……♥子宮がぁっ……提督のッ♥おっきいので、穿られてぇ……♥あぎっ、キツいで……ひゅぎぃぃぃッ♥♥」 膣全てを埋めてもまだ収まり切らぬ怒張は大鳳の子宮口を抉じ拡げ、子宮底まで突き上げられることでその全長を彼女の胎内に埋めていた。 女の中枢を含めて生殖器全てを雄に蹂躙される感覚にも今やすっかり順応し、蕩け切った喘ぎを上げて乱れた表情を晒す大鳳。 「くっ、幼い体で雌の胎と顔しやがって……うおおっ!出すぞ、大鳳ッ……!」 「ひゃいっ、キてくださいてーとくっ♥だいじなところにッ♥ぜんぶっ……ん゛に゛ッ♥うあ゛ぁぁぁぁぁッ♥♥♥」 一気に腰の前後を速めた男が咆哮と共に逸物を最奥に叩きつける。大鳳の腹部が内から突き破られそうに競り上がり……激しく脈動する男根。 ドプドプとそこに粘つく液体が叩きつけられ、腹部に収まる女の象徴を熱い白濁で埋め尽くす。大鳳が感極まった悲鳴を発した。 「よかったぞ、大鳳……お前はやっぱり最高だよ。」 「んぅ、提督……無茶しすぎです♥もっと優しくして、下さい……んっ♥」 射精の結果を溢れんばかりに収めた子宮を脈動が収まっても塞いだまま、しばし口舌を絡めて余韻に浸る男と少女。 今では日常の出来事となった二人の夜の逢瀬の光景であった。 ~回想~ 俺の艦隊に大鳳が着任して以来ドラマティックななんやかややら日常の小さな幸せやら色々あり、なんだかんだ彼女と結ばれた。 最初からこんなディープなファッキンをしていた訳ではないのだが、欲情に駆られてケダモノのごとくパコパコしていたある日……うっかりね?(テヘペロ どうも大鳳の下半身の孔の括約筋は人より拡がってしまいやすいらしい。熱狂的な突き上げに子宮頸筋が音を上げた結果、唐突の子宮姦発生である。 当初は互いに混乱して大変だったし事後に大鳳にぶたれたり泣かれたりぶたれたのだが、慣れって怖い。今では普通に子宮和姦の日々である。 あとどうでもいいけど大鳳との体格差を性交中に意識すると駆逐艦相手でもないのに犯罪じみた気分になるね。興奮するね。 ~回想ここまで~ 「ふぅ、そろそろ抜くぞ?力抜いておくんだぞ……よっ。」 「んあぁ……♥提督の、太いところ……出口に引っかかって、ン……♥」 大鳳の下腹部を手で押さえつけて腰を引き抜きにかかる。未だ充血の収まらない逸物のカリが大鳳の子宮頸に引っかかりながら通過を…… 『おい提督、いるかよ?ちょっと用事があるんだが入っていーか?』 「~~~~~~~~ッッ!?」 その瞬間部屋のドアが叩かれ来訪者の声が響く。反射的に事態を隠そうと動いた男が咄嗟に荒く腰を引いた……が、その時。 偶然か必然か、同じように狼狽した大鳳は身を竦ませ筋を強ばらせた瞬間であった。例外なく、子宮頸筋にすら。 「ぎっ…………~~~~~~~~~ッッッ!?!?」 ぶりゅうっ、と肉の拉げ捻じれるくぐもった音が大鳳の腹腔内で響き……その口元が引き攣り瞳が反り返った。 男根に伝わった聊か危険な感触を知覚した男が直後、声を上げようとする大鳳の口を掌で塞ぎ悲鳴を封じる。 「ッ!?ッ♥ッッ!?ッ♥♥♥」 ガクガクとひきつけのように痙攣を起こす大鳳の体躯。ほぼ男根の引き抜かれたその秘所から、艶めかしいツヤをした肉粘膜が覗いている。 それは、肉杭に絡んだまま引き抜かれた大鳳の子宮……そして、それに巻き込まれ体外に裏返った膣肉であった。 生殖器を体外に剥き出しにさせられた大鳳はその衝撃に口腔を塞がれたまま悶絶する……盛大に失禁してしまうほどに激しく。 「うわわわわっ……その、ストップ!れ、レモンティー零したッ!取り込み中だから無理、駄目ッ!あとでこっちから行く!」 『あー、なんか……悪かったな。まあ、待ってるぜ。じゃあ後で。』 扉の前から歩み去る足音を確認し、眼前に向き直る男。そこには未だ繋がったままの互いの生殖器と…… 「あちゃー……」 「お゛ッ……♥ひ、きゅう……うりゃがえ゛っ♥ひぐっ……うぁっ♥わらひっ、こわれ……お゛ぉ~♥」 子宮脱のショックで失神した大鳳が半ば白目を剥いたまま横たわり……股より露出した膣肉が外気に冷やされて湯気を立てている。 呼吸に合わせて収縮する肉色の膣粘膜は艶めかしくもありグロテスクでもある。ともあれこのままにしている訳にもいかず…… 「えーと、抜いても大丈夫だよ……な?よっと……」 「ふぎゅう゛ッ♥んぎ……はふえ゛ぇ~~♥♥」 コリコリとした子宮頸部を指で押さえつけて男根を引っこ抜く……ビクリと跳ねる大鳳の体。 栓を失した子宮頸が広がった頸管からドプドプと白濁液を逆流させる。まるで大鳳に男性器が生え射精しているようにも見えた。 「さて、どーすっかなコレ……はぁぁ。」 「う゛ぁ、ぉ……♥へあ゛ぁ~……♥」 まあ、結論から言うと起きた大鳳に横っ面ブッ叩かれた。あの右があればベルトだって獲れるだろうと男は思う。 あと子宮はとりあえず押し込んだら膣内には収まった。で、それからどうなったかと言うと…… 「ん゛に゛お゛ぉぉッ♥♥てぇとくッ♥りゃめっ、くにくにぃッ♥しきゅう゛ほじりながりゃっ、ひゃめ゛え゛ぇぇッッ♥♥♥」 人気の無い夜の公園。街灯の薄明かりから影となった木立に寄り掛かり、荒い吐息を吐きながら蠢く一組の男女の姿があった。 男の方は性交の相手を含め多くの人員を旗下に置く海軍提督。娘の方はその艦隊に空母として籍を置く、大鳳という名の艦娘である。 「ふっ、ふうっ、くっ……!大鳳、そんなに喘ぐと……通行人がきたら、バレてしまうぞ?ふんっ、くっ、はぁっ……!」 冷えた夜気の中で衣服の前を肌蹴け、控え目すぎる乳房から下腹部に秘所までを晒して木の幹に縋る大鳳。 その身を後背から覆い被さるように抱き、赤黒い肉柱で彼女の秘所を……否、そこから垂れ伸びた艶めかしい肉器官を男は荒々しく貫いている。 「らっへっ♥こんにゃっ、むり……ムリれすぅッ♥♥ひきゅう、ビンカン……なりすぎっ♥♥あひっ、ゆるひへくらしゃいぃッ♥♥」 子宮を体外に引き出し性交に用いる……ともすれば猟奇的にも思える異常な行為に、いつしかすっかり順応してしまった2人。 今ではただ交わるだけでは飽き足らず、このような羞恥を煽るような環境を選んで痴態を繰り広げるほどに過激な性交を好むようになっていた。 野外で体外に露出した子宮肉を掴まれ、男の逸物で貫き犯される……この変態的な趣向の経験も今や一度や二度ではない。 「人を、変態だのなんだのと……疎む割にっ、うっ!子宮、オナホみたいに使われて……顔も下も、ぐちゅぐちゅだぞ?この……淫乱牝空母っ!」 体外に垂れて握れるようになってしまった膣肉。視線を感じてより鋭敏になっているらしいソレを乱暴に掴めば、子宮頸が筋を攣りそうなほど戦慄く。 その状態で荒々しく肉棒を子宮口に抽挿してやると状況も忘れて激しく乱れて喘ぎ続ける大鳳。 「やあ゛っ♥てぇとくっ、イクのッ♥とまりゃないっ、れすっ♥♥たって、られな……んにゅお゛ぉぉぉッ♥♥まひゃイグう゛ぅぅッッ♥」 鷲掴みにした子宮肉を捻りながら肉棒を引き抜き捻じ込んでやる……と。折れそうなほど背を反らして叫び、潮を噴きながら絶頂に達する大鳳。 一度子宮で感じ始めると制御が利かないようで、男が果てるまでの間ずっとイかされ続けてしまうのが今では常である。 「ふぅぅ……くぅっ!大鳳のイキ顔と、デロデロに蕩けた子宮……よすぎるなぁっ!はぁぁっ、出すぞ……逝けっ、大鳳!」 射精感が極限まで高まった男は、尿道の制御を手放すと同時……両手で掴んだ子宮肉を雑巾でも絞るように乱暴に捻った。 瞳をくるりと上向かせた大鳳が歯が軋むほど口を食いしばり、電撃でも流れたかの如く全身を跳ねさせ……直後。 「いっぎゅう゛ぅぅぅぅぅ♥♥♥てーとぐっ……ん゛ぎゅあ゛ぁぁぁぁぁぁぁッッ♥♥♥♥」 心の臓を捻じられたような絶叫を上げ、全身を壊れたように痙攣させて極限の昇天を迎える大鳳。 間欠泉のように尿道が幾度も潮を噴き上げ、子宮頸筋が引き攣る。その刺激に限界を越えた男もまた昇天し欲望の迸りを解き放った。 男の肉棒が脈動するたびに大量の粘液が剥き出しの子宮に注ぎ込まれ、水風船の如く膨張させていく。 「ひ、ぎっ♥んに゛ぃぃ~……♥♥う゛、あ゛……ぉ……っ…………♥♥♥」 感電中の如く引き攣っていた大鳳の身の痙攣が徐々に小刻みなものへと変わり、悲鳴が収まった直後……崩れ落ちる大鳳の体。 抱き留める男の腕の中、理性の溶けきった表情で完全に失神した大鳳が股から小便を漏らす。剥き出しの子宮を伝い、下草に滴る黄金の雫。 「おーい、また失神かー?起きてー?……ダメか、抱えて帰ると職質が怖いんだがなあ。やれやれ、これも男の甲斐性かね。」 「て、とく……♥ん……♥」 互いの分の後始末をすると大鳳を抱き抱えて帰途につく男。その苦労は概ね自業自得ではあるのだが。 ……子宮性交に魅せられてしまった一組の男女の顛末は以上のようなものであった。今後2人がどうなったかは、神のみぞ知るところである。 ~余談~ 「……でなぁ、そいつが『コレかなりまな板だよ!』なんていうもんやからウチは……」 「あ、うん……そう、なんだ。」 遠征中の憩いの一時、休憩所にて雑談を交わす空母が二人。姦しく喋る一人と、頬を朱に染め落ち着かなげにするもう一人。 「ん、なんや?大鳳、体調悪そうやな……風邪か?熱っぽそうやで?」 「あ、うん……大丈夫。大丈夫だから……」 「せやろか?……しかしなんか、ココ生臭くないかー?なんや、肉が饐えたみたいな……」 「ふぁっ……!?あ、あのっ……海風よ多分!?結構生臭いしっ!そそそそのっ……用事思い出したからっ、これで!」 「……なんやぁアレ?やけに走りづらそうにしとるし、便所でもガマンしとったんかいな。」 珍妙な物を見たような表情で大鳳を見送る少女。その視界から逃れた先で、大鳳は息を吐いて薄い胸を撫で下ろす。 「危ないところだっ……んうっ♥」 歩き出そうとし……股に覚えた刺激に身を竦ませる大鳳。そこから溢れる生臭い……雌の肉の匂いがより強さを増す。 素肌の上に履いたスパッツ、その薄い生地の下……大鳳の秘所は、その淫らな口を全開にしていた。 腕より径の太い透明な樹脂の筒が膣口を開き、薄い布地の下では無防備な膣内が丸見えになるという状態。 「提督、無茶苦茶なこと命令するんだから……」 拗ねた口調を零しつつ……秘所はしっかりと発情し、潤っているのであるが。 樹脂筒の奥から垂れ下がり、スパッツの生地に擦れそうなほどせり出した子宮口など弄って欲しげに常にヒクついてすらいる。 秘所とスパッツの布の間に生理用具を敷いていなければ、子宮頸から垂れた汁で着衣はお漏らししたようになっていることだろう。 「でも。ふふっ、帰ったら……どんなご褒美くれるのかな?」 幼い体躯と裏腹に牝そのものの艶然とした笑みを浮かべる大鳳。 その思考は既に、帰還後に伴侶から施される子宮への悦楽の予想に浸り切っていた。 ~余談ここまで~ これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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253 :246:2014/02/02(日) 18 45 01.24 ID rTJJ09XO 『深海棲艦』と呼ばれる謎の幽霊船団と人類との開戦からおよそ一年が経過した、皇紀2602年。 精強な帝国海軍による度重なる撃沈戦果にも関わらず、次々と海底から甦る屍鬼共が相手では打つ手無し、人類はやがて破局に向かうかと思われたそのとき。 姿を顕し始めた軍艦の守護神――『艦娘』たちの加護が戦局を覆しはじめた。 彼女らの現れた艦は連戦連勝、乗組員たちは自分の乗る艦に『艦娘』が顕現するのを今日か明日かと心待ちにしていた。 これはこんな時代に生きた一人の艦長と、その艦娘の物語である。 「…おい、いま艦長なんかニヤニヤしてなかったか?」 「女の事でも考えてたかな」 「そりゃねーよ、あのお固い青年将校サマが。また昇進でも決まったんじゃね」 南方海域への艦隊行動中、時刻はヒトナナサンマル。 波濤に揺れる狭い軽巡の艦内通路、敬礼ですれ違った兵士たちの戯れ言が背後から追いかけてきた。これほど反響する場所では小声も筒抜けだ。 いつもなら叱責のうえ便所掃除でも言い渡すところだが、今回は特別の慈悲をもって聞かなかったことにしておく。 ――そもそも、その予想は大きく外れてもいない。 (あれが噂の『艦娘』か…) たった今、初めて実物を見てきた。 あの奇妙な女提督の元に集った戦艦『長門』、空母『加賀』、いずれも凛々しく知的で美しく礼儀正しく、まさに帝国海軍の艦船の化身に相応しい偉容だった。 ――さて。長らく苦楽を共にした当艦の『艦娘』はどのような者が現れるのか。艦長である以上、当然気になる。 見た目など美しくなくてもいい。聡く、礼儀正しく、いざというときには作戦や指揮を補佐できる能力があり、 良き相談相手として常に傍らにいてくれればそれだけで戦場の空気は大きく変わるだろう。 そのうち共に酒でも酌み交わし――いやいや、公私の区別はきちんとつけなければな――。 思わず緩む口許を意識して引き締めつつ、艦長室のノブに手を掛ける。 さあ、どんな姿で現れる。 我が愛艦『那珂』。 ドアを引き入室した、その瞬間―― 「艦隊のアイドル、那珂ちゃんだよー!よっろしくぅ!!」 「うおッ!?」 痛って!!腰が!ドアノブに!! 「な、なんだお前は!どこから入った!?」 目の前で唐突に奇声を上げたのはおよそ軍艦には不釣り合いな、奇妙な服を着た若い女。 「どこからも何も!ここが那珂ちゃんで、私が艦娘の那珂ちゃんだよー!昭和平成そしてこの皇紀の世界へと、時空を超えた那珂ちゃんワールドツアーも三拠点目! さぁ張り切っていくよー!準備はいーかなー!?」 ぱたぱたと動き回りながら叫ぶ謎の娘。なにかこんな動物が居た気がするが思い出せない。いやそんなことより聞き捨てられないコトを今さらりと言った。 「ちょ、ちょっと待て!『艦娘』?!お前が?!」 「そーだよー!みんなのアイドル那珂ちゃんでーす!でも今夜だけは一人の普通の女の子なの!え、なぜかって?」 いや、聞いてない!なんだそのポーズは! 「なぜなら艦娘と愛の契りを交わしたとき、その加護の効果は何倍にもパワーアップするという寸法なのです!こんなステキなプロデューサーさんで那珂ちゃん感激ー! 異存なんてあるワケありません、那珂ちゃんの一番大切なものをあげちゃいます!じゅてーむ、ダーリン!」 「待て!離せ!俺はプロデューサーだかじゃない!」 「マネージャー?」 「横文字使うな!!大佐!艦長!!」 「あっ、でもでもこれは艦娘としての真剣なお役目の姿でもあるんだから、那珂ちゃんがホントはエッチで軽い子だとか勘違いしちゃダメなんだからね?? おおっとそのまえにご挨拶の一曲目!戦争なんてくだらねぇぜ、那珂ちゃんの歌を聴けー!」 「お前が俺の話を聞けッ!!このバ艦娘ッ!!!!」 「心を込めて歌います、恋のニーヨンイチゅっ!」 俺は考えるより早く江田島仕込みの体落としで、目の前の不審者を艦長室の床に叩きつけていた。 「波が出てきましたね」 「ううぅ……シクシク……」 数分後、軍艦の夜間指揮所――羅針艦橋。日没直後の空と同色の海は、嵐の兆候を示していた。 「ただの時化ならどうということはない――が」 敵艦は夜間、悪天候でも出没するので油断はできない。 「那珂ちゃんは……那珂ちゃんはアイドルなのに…顔面から床に…ひどすぎる…」 「…あの、艦長?」 「何か。副長」 「さきほどから艦橋の隅っこで膝を抱えているあの娘は、もしかして我が艦の…」 「密航者だ。次の港で棄てていく」 遠慮がちに話し掛けてきた副長に、キッパリ疑問の余地なく応える。 「ひっどー!自分の艦から放り出される艦娘聞いたことないし!」 わざわざ立ち上がっての抗議の声は無視する。なんと言おうが、俺はお前を認めない。 「わーたしーはあーわれーな ばーかんむす~… じーぶんのふーねかーら すーてられる~…」 「やかましい!口尖らせて歌うな!航海中に女の歌など縁起が悪いだろうが!!」 「なーんでよー!那珂ちゃんは艦娘のなかでも三番目か四番目くらいに歌が上手いんだぞー!」 一番じゃねぇのかよ! 「そんなことはどうでも良い!いいか、俺の艦で二度と歌うな。艦長命令だ」 「そんなの…あ、艦長立ったら危ない!なんかに掴まって!」 何? と思った次の瞬間。 艦が、大きく左に傾いだ。 「な、なんだ?!」 「敵襲か?!」 ざわめく艦橋。思わずバランスを崩しかけたが、辛うじて指揮台に手が届き無様な転倒は免れた。艦体もすぐに轟音を放ちながら水平に戻る。 艦影は見えなかったが…まさか、潜水艦… 「ううん、ただのおっきな横波だよ。この辺の海域は深海棲艦の影響を強く受けてるから、急にお天気悪くなることがあるんだ」 確かに、普通の海にはあり得ない不自然な波だった。バケモノ共の悪影響、そんなことが判るということは… …非常に不本意だがやはり本物、こいつでファイナルアンサーということか。なんてことだ、さらば我が理想の艦娘……。 ――だが今は、打ち砕かれた願望にショックを受けてる場合ではない。 「副長。念のため各部の整備点検と――」 「…っと、大変だー!ファンが那珂ちゃんを呼んでいるーー!」 唐突に艦娘・那珂が艦橋の外へと飛び出した。 くそっ、今の傾斜では予想される事態ではあったが…! 「那珂!どっちだ!」 「艦尾!」 「副長、機関緊急停止!探照灯と、短挺を艦尾へ!あと点呼だ!」 ぽかんとした顔の副長に指示を終わると同時に、俺は那珂を追って艦橋を飛び出していた。 全艦挙げてのクソ忙しい騒動も一段落し、後を副長に任せて自室に戻った俺はとりあえずズブ濡れの服を脱ぎ、軽く湯に当たって下着姿の半裸のまま寝台に腰掛けた。 夜服もまとわず、官給品のタオルで髪を拭く。 「けーそつー。艦長が一番最初に飛び込んじゃうなんて」 「それはもう副長に散々言われた。あと最初に飛び込んだのは俺じゃなくてお前だろう」 本来なら誰も居ないはずの室内、声のした方を見もせず答える。不本意ながら、慣れてきた。 艦から転落した兵を救うため、こいつは躊躇なく高波轟く海へと飛び込んだ。 『那珂ちゃんステージだーいぶ!』の声を伴った誇り高き後ろ姿とその後の見事な平泳ぎは、俺の脳裏に印象強く焼き付いた。 「で。なんでお前はここにいるんだ。しかもそんなはしたない格好で」 「…チャンスかな、と思って」 ――そんな顔で、らしく無い事を言うな。 先ほどとは違う白基調に統一された、西洋のドレスのような華々しい服装。 白の膝上丈タイツにまるで大輪の花びらを思わせるひらひらの襞付スカァト、そして純白の手袋。ただしこれらの部分から上半身に予想される豪奢な服は一切何も纏っておらず、片腕でその裸の胸元を覆っているのみ。 …本気で俺に襲われに来たらしい。または、襲いにか。 決意と期待と不安と恥じらいが入り混じったような女の表情、どれもこれもこいつらしくない。 「あいつは無事かな」 「医務室にいるよ。水はいっぱい飲んだけど、生命に別状はないみたいだね」 ほぅ。分かるのか。 「那珂ちゃんは艦内のことならなんでも知ってるよ。明日の朝ご飯のメニューとか、みんなが当直をこっそりサボってる場所とか」 便利だな。艦内粛清に協力させるか…。 「艦長の、毎晩の秘密の読書タイムとか――」 「!」 「読んでる本のタイトルは、『好かれる上司、嫌われる上司』!」 「だ、誰かに言ったら貴様、貴様…」 「きゃーこわーい!でもざーんねん、那珂ちゃんを消すにはこの船が沈没か退役するしかありませーん!」 「なんだ、そうなのか。つまらん。心配して後を追って損した」 「え?心配してくれてたのー?」 「お前じゃなくて部下のな。勘違いするなよ」 ちぇーこのツンデレ~とまたワケの分からないことを言って口を尖らせる那珂。――だが。 「とりあえず、お前の迅速かつ勇気ある行動で一人の兵の生命が助かった。…艦長として、礼を言う」 「えへへ。お礼なんていらないけど…。那珂ちゃん、偉かった?」 「…ああ」 「…ごほうび、もらえる?」 恥じらうように、あるいは高鳴る鼓動を抑えるように右腕で裸の両胸を隠したまま、視線を逸らして確かめるように呟く那珂。 頬を染めたその姿が意外にも艶めかしく、俺も思わず視線を逸らして、その場つなぎに演技のため息をついた。 「なんでそんなに抱かれたいんだ。お前が艦娘で、俺が艦長だからか」 「那珂ちゃんは、艦長のことが好きだから。それだけだよ」 あぁ、全く。 最初の印象が最悪だっただけに、こういう言葉は疑う余地もなく心にまっすぐ届いてしまう。 「――お前はずっと本気で、常に誠実で、自分に正直な奴なんだな。傍からは非ッ常に分かりにくいが」 「艦長も。ね」 那珂ちゃんはみんな知ってるよ、という裏表のない笑顔。作られたものではない、本心そのもの。 ――俺も、今だけは自分の心に従うべきなのかもしれない。 きっと魔が差すのは、今夜が最初で最後のはずだ。きっと。多分。 「…わかったよ」 根負けだ。それに今夜の功労者に、恥をかかせるつもりもない。 俺はゆっくりと那珂を抱き寄せ、唇を合わせた。 「ん…む……あん……ちゅ…………ぷは…」 寝台に腰掛けたまま、長い長い接吻。柔らかな唇、甘い舌と唾液を遠慮会釈もなく絡め味わって、離れた間に銀の架け橋が掛かる。 「…はぁ……」 口の端に滴らせたままの熱いため息、とろんとしたその瞳は完全に幸福感に酔いしれていて、俺に好意を抱いていたという事実の証明ともいえた。 「…あまり女に慣れてるワケじゃないからな。過剰な期待をするなよ」 「ううん、艦長は…いいの。そのままでいて、那珂ちゃんが全部するから」 そういうと那珂は手袋のまま、俺の裸の上半身を撫で、やがて下着のみの下半身へと到達する。 「…那珂ちゃんは、ひとに喜んでもらうのが好きなんだよ」 下着の上から股間のモノを撫でられる妙な感覚に、それでもそこに血が集まっていくのを感じる。…こんな小娘相手に、人間の身体というのは正直だ。 お返しにと軽く那珂の髪を撫でてやると、那珂は幸福そうに目を細め、やがて俺のモノを露出させると手袋のままで上下にさすり始めた。 「おい、汚れる…」 「へーき。艦娘は、汚れないの」 理屈は分からないが、そう言われると任せるしか無い。純白の手袋のなめらかな感触、なにより清楚で清潔なそれを淫らに汚す征服感が、感覚を高ぶらせてゆく。 「…ちゅ」 両手でいかにも大切そうに扱かれる甘い感覚に加えて、その先端に温かくぬめる舌先の感触が追加される。 「…っ」 ぴちゃぴちゃという淫靡な音。片手で軽く袋部分を持ち上げられたまま、竿先をついばむような唇の感触、裏筋を舐め上げる舌の快楽に、思わず腰が震え、吐息に混ざって声が漏れる。 反応に気を良くしたのか、しごき上げる白手袋の速度が上がる。 「…おい。もう…」 「…んふふ。那珂ちゃんセンター、一番の見せ場です!」 もともとハダカだった胸を近づけ、左右の乳房で俺のものを挟み込もうとして―― 「はさめない…バカな…ッ?!」 「…胸ないな、お前」 ここまであまりじっくり見る機会がなかったが、相当平らである。そう詳しい方ではないが、おそらく同年代の平均的成長度を大きく下回っているであろうことは想像に難くない。 「がーん。…でもいいもん、先っちょだけイジメてやる」 そういうと那珂は俺のものをしっかりと握り、先端をその未成熟の果実のような自分の右乳首にすりすりと擦りつけはじめた。 柔らかくも固く尖った肉芽の独特の感触、そして自分も乳首で感じているのか時折「んあっ…」と鼻にかかった甘い声を上げながらぴくりと身をはねさせるその姿をしばらく味わう栄誉は、ある意味で豊満な乳肉に挟まれるよりもずっと扇情的だった。 「那珂…」 「かんちょぉ……那珂ちゃん、もう我慢…できなくなってきちゃった…よ…」 …こちらもだ。 濡れた瞳になんとなく全面同意するのが癪で、小声でそう答えた後、俺は那珂の脇の下に手を伸ばし、強引に自分の膝の上へと対面の形で座らせる。 「挿れて…いい?」 「ああ」 照れたような顔が近い。スカートを履いたまま下着を降ろし、持ち上げられた那珂の腰が、しっかりと握った俺のものに狙いを定め―― 「う…あああああはぁっ……」 「……っ」 か細い腰が一気に降ろされた瞬間、熱く柔らかい感触がスカートの中で俺を飲み込んだ。 那珂が甘い息を荒げながらも懸命に腰を上下させ、ふっくらと勃ちあがった乳首が俺の前で僅かに揺れるたび与えられる快感、快楽。だが。 ――そんな動きでは、全然足りない。 そう思った瞬間、脳の中で何かが弾けた。 挿さったまま那珂を抱え上げ、体制を変えて寝台のほうに押し倒し、脚を広げて転がした那珂の中央に、突き入れる。卑猥な水音が、大きく室内に響く。 「あぁん、艦長、艦長…!気持ちいい、気持ちいいよぉ……!くひぃッ…!ふぁぁんっ!!」 「…歌うなと…言ったはずだ……!」 思わず口をついて出た嗜虐的な言葉に、那珂は必死で従おうと片手の甲を口に当てる。その姿が苛立たしく、いじらしく、苛め抜き愛し抜きたいという衝動が更に加速する。 「…くっ…那珂…出すぞ…‥!」 「……~~!ん…はぁっ…!だめ……こ…え、でちゃ…ぅょぅッ!!ーーぁあんッッ!!」 ――やがて耳朶を打つ雌の喘ぎ、突き抜ける絶頂感と共に、俺は那珂のスカートの中、汲々と締め上げる膣内に、熱い本能を幾度も、幾度も解き放った。 「はぁ、…はぁ…」 危うく下にいる那珂に覆いかぶさりそうになり、同時に絶頂に到達したらしいそこにひくひくと締め付けられたままのそれをぬるりと抜き去って後ろに倒れこんだ。 神聖な職場で至上の快楽を味わったそれは、精を散々に放っておきながらいまだ高さを失わず天を向く。…やれやれ、無様だ。 「…アンコール?」 「…好きに、しろ」 好奇の視線を伴った質問に対し、投げやりに答えた言葉に対する反応は、嬉しそうに再度それを口に含むという行動だった。 「那珂ちゃんは、明日でアイドルを辞めます」 それから何度か身体を合わせた後。寝台に二人並んで天井を眺めながら、那珂は前触れもなくそう言った。 「この姿で現れるのは、艦長はあんまり好きじゃないみたいだし。以後は人目につかないようにするよ…あ、でもでもちゃんと艦は護ってるからね!戦闘に支障は出さないよ――出しません」 「そうか。まぁ、そうして貰えるなら、艦内風紀に影響もない…」 唄い女など、別に軍艦の上には必要でない。戦闘に支障がないというのなら、理屈の上では娘の姿などどうでも良いことだ。……その、はずだ。 「ちゃちゃーん。最後に、アイドルの那珂ちゃんから艦長にひとことアドバイスのコーナーだよ~」 「…何だ」 「――艦長がいつでも一生懸命、仕事もカンペキで頼れるカッコ良い人だっていうのは、もうみんな知ってるから。ちょっと可愛いところか、面白いところを見せるのが、愛されるコツなんだよね」 そうしたらみんな、艦長のことがもっともっと好きになるんだよ。そんな言葉が、妙に優しく懐かしく耳に響いた。 以前に同じことを、誰かに――あぁ、母さんに――… 「覚えておこう――」 まぁいい…もう眠い。今日は疲れた。 ――明日のお昼、お別れライブだけやらせてほしいな。 そう言った那珂に、眠りに落ちる直前の俺がどう答えたかは、覚えていない。 「今日は集まってくれてありがとー!こんなにたくさんのファンに囲まれて歌うことができて、那珂ちゃんはいま、とってもハッピーでーす!」 「ふあん??おい、フアンとは何だ?」 「よく分からんが、後援会みたいなものではないか?」 「なる!小官も、那珂ちゃんのフアンに成ります!」 「コラ、第一号はオレだ!」 『那珂』艦内のほとんどの人間が集合してるのではないかと思われるほど密度の高い昼の食堂室から、甲高い声と将兵の野太い声が外にも漏れ出している。 …まったく。人心掌握術だけは本当に完璧だな。昨日男と寝たとは誰も信じまい。 「みんなありがとー!でもね、今日は那珂ちゃんから重大なお知らせがあるの…」 言いながら俯いた那珂にどよめきが上がったところで、室内に足を踏み入れる。全員の視線が、突如現れた艦長――俺を見た。俺は遠慮なく口を開く。 「何をしている貴様ら。勝手な集会は軍規違反だぞ」 冷厳な艦長が、また文句を言いに来た。せっかくの楽しみを奪いに来た。視線に込めたお前たちの予想は的確だ。 昨日までの、俺ならば。 「…慰問会は週に一回までの開催を許可する。事前に参加者と会場、演目の届けを出せ。…もっとも、どうせ歌うのは一人だけだろうがな」 俺の台詞に那珂を含めた全員の眼が、驚きの色に変わる。 「…艦長…?!…那珂ちゃん、また…歌っていいの?」 「それと」 ざわめきを一蹴する。一瞬で水を打ったように静まり返った室内で、全員の目が俺の次の発言を待つ。 「…第一号は俺だ。…あとは、好きに決めろ」 頬が熱くなるのを意識ながらもそれだけ言い放って食堂を出た俺の背後で、しばらくの後、大歓声が爆発した。 どうだ、最高の冗談だろう?那珂。 だから―― だから。 そんなボロボロと涙を流して、それでいて幸せそうなくしゃくしゃの笑顔を、俺の中に残すんじゃない。 「………本気で、惚れちまうだろうが……」 ――それこそ、冗談じゃない。 やがて軽巡洋艦『那珂』は人望高き艦長のもと、まるですべての将兵が一体となったかのような最強の連携を誇る軍艦として、歴史に残る様々な戦闘を乗り越えてゆくことになるが―― それはまた、別のお話である。 (Fin.)
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63 :名無しさん@ピンキー:2014/03/03(月) 21 30 23.67 ID S2ZLU26X 今日は三月三日だ。夜にはみんなで雛祭りをする予定だったが、生憎と急な仕事が入ってしまった。 ただ別に俺でなくてもできる仕事だったので、俺が雛祭りの主催者ということもあり秘書の弥生に全てを任せ、俺は雛祭りに行った。 雛祭りの最中も弥生のことが頭から離れなかった。だが一応主催者というわけで帰るに帰れず、結局終わったのは10時を過ぎた頃だった。 一応予定通りではあったが、早く切り上げることはできなかった。 弥生に仕事を押し付けてしまった俺は弥生が待っているであろう司令室にすぐに戻った。 司令室はカーテンが閉められ、明かりも灯っていなかった。 鍵もかかっていなかったが鍵は俺が持っているわけだからまあ不自然ではない。 微かに香る桃の香りは弥生がついさっきまでいた証――弥生は他の言い方で桃月とも言う――である。 ふと見たら布団が敷いてあった。きっと弥生が気を利かせてくれたのだろう。 俺は弥生のそんな心遣いに感謝し、すぐに布団に入り横になった。 疲れ果てていたこともあり、割とすぐに眠りについた…… ふと、俺はちんちんに痛みにも近い感覚を感じ目が覚めた。痛みだけではなくなんだか気持ちいい感覚もだ。 俺は枕元に置いておいた電気スタンドをつけ、布団をめくった。 そこには銀混じりな青紫の綺麗な髪の少女、弥生がいた。 「あ……起きた……?」 「や…弥生……うぅ…」 「じっとしてて。私が……」 弥生はそう言って俺のちんちんに舌を這わせた。童貞の俺にとっては感じたことのなかった気持ちよさを感じる一方、 俺は剥けるとはいえど元々包茎であり、今日は風呂に入ってないため全く洗ってなくて、 それを舐める弥生に対して申し訳がなくなる。 「ん……もういいね……それじゃ…」 「弥生………まさか!」 「大丈夫。ずっとここで準備していたから」 「準備って、お前、俺が任せた仕事が終わってもここに…」 俺の言葉にそれ以上答えず、弥生は俺のちんちんに跨がった。 そして一度は腰を落とそうとしたが何かの抵抗にあった感じがした。 まさか、と思い俺は止めようとしたが、弥生はもう一度腰を浮かせ、そのまま勢いをつけて腰を落とした。 ブツッ………という音がした気がした。俺のちんちんが根元近くまでくわえ込まれていた。 結合部からは赤い血が流れていた。弥生が大切にしていた処女を奪ってしまったのだ。 「ッ……!」 「弥生…………」 弥生の顔を見ると、その顔は痛みに歪み、涙を流していた。 中破した時でさえこれほど表情を崩すことはなかったのに、今、俺のせいで弥生に苦しみの表情をさせてしまっている。 「弥生……」 「ん……大丈夫…………痛くなんて………ないよ…………それじゃ…………動くね………」 自分の表情の変化に気付いていないのか、それとも俺に気を遣っているのか、弥生は平静を装おうとしていた。 その姿が俺の心を益々締め付ける。弥生の処女を結果的に苦しめて奪ってしまった形になったことに 俺の抵抗心はなくなってしまった。弥生が腰を動かすことをもはや止めもしなかった。 やがてその時はすぐに来た。女性経験なんて全くない俺だ。ましてや相手は男性経験のない小さな女の子だ。 我慢なんてできるはずもない。 「弥生…もう……」 「司令…官……ッ………!」 俺が達しそうになったため思わず声を出したのを聞いた弥生は最後の一撃といわんばかりに腰を思いっきり落とし、 ちんちんを根元まで飲み込んだ。 「あぅっ!…あ…」 「………あ………司令官の……おちんちん……びくん…びくん……って………弥生の中に……出てる………」 今まで体験したことのない暖かさに俺はかつてないほどに射精した。 それはまるで、弥生は俺のものであるという証を深く塗り込め、刻み付けようとするように………… 「はぁ……はぁ………司令…官……気持ち…良かった……?」 「ああ………………でも…どうして……どうしてこんなことを………?」 「………ごめんなさい……弥生は……司令官のことが…好きだったんです……… でも……弥生は表情が硬くて……司令官に…気持ちが伝わらない気がして……それで………」 なんてことだ。俺は彼女の気持ちを推し量れなかったためにこんな辛いことをさせてしまっていたのか。 確かに弥生は表情から感情を読み取りにくい。だがそれゆえに俺は自分から深く切り出せず、 今の関係が壊れることを恐れ、それゆえに弥生に辛い思いをさせてしまった。大好きだった弥生に…… だから、俺は…… 「弥生、聞いてくれ」 「え…」 「お前にこんなことをさせてしまって、言える立場ではないけど……俺はお前のことが好きなんだ」 「……本当に……?」 「なんでこんな時に嘘を言わなくちゃいけないんだ。好きでもなければ必死で抵抗していたさ。 ……俺がお前の気持ちを分かりきれなかったためにお前にこんなことをさせてしまって…… もし…もしお前の気持ちがまだ俺と交わる前と同じ気持ちだったなら…」 「うん、大丈夫……弥生はずっといるよ……司令官の側に……」 「ううっ……ありがとう…………」 俺は一見無愛想に見えて、だがとても心が温かい弥生の優しさに涙が止まらなかった。 それから数ヶ月が過ぎた。 今日も特にこれといったことはなくまあまあ平和だった。 俺はそんな平和な時を噛み締めながら、いつも隣で頑張ってくれている弥生に目をやった。 彼女は意図しているのかどうかは知らないが、ヘソを見せつけていることが多い。 ほっそりとしたウエストからバストに上がるラインの美しさ、可愛いおへそなのだから見せたら周りのみんなが喜ぶだろう。 お腹に顔を押しつけ、そのままセーラー服の中に顔を上げていきたいって思うことも誰にだってあると思う。 でもそれは恋人である俺だけの特権である。 ん……よく見てみると弥生のお腹が少し膨らんでいる気がした。太ったのかな?ちょっとだけ残念…… でも幸せ太りならまあいいか。あ…………もしかしたら…… 「あの……司令官……最近すっぱいものが無性に欲しくなってきたの……」 「最近ねえ……ん?……まさかな……」 「司令官?」 「まあ定期健診がもうすぐあるし、そんときにでも見てもらうとするか」 そして定期検診の結果………… 弥生は妊娠していた。なんの間違いもなく俺との子供だろう。 「司令官……ごめんなさい…戦えない体になって……」 「いや、なにも前線に出たり、遠征に出たりすることだけが戦いじゃない。 お前は提督の仕事という俺の戦いのサポートをしてくれる。 それだけじゃなく、俺の生きるという戦いのサポートも」 「//////」 流石にクサすぎたか。弥生は顔を赤らめてしまった。 この数ヶ月間俺と一緒にいたためか出会った頃よりも感情表現が豊かになった気がする。 俺がストレートに感情表現をできるからというのもあるだろう。 「弥生。改めて言うよ。ずっと……ずっと俺のそばにいてくれ。俺もずっと、弥生のそばにいるから……」 「うん、大丈夫だよ。弥生はずっといるよ……あなたのそばに……この子と一緒に……ずっと……ずっと…………」 +後書き 66 :名無しさん@ピンキー:2014/03/03(月) 21 37 04.20 ID S2ZLU26X というわけで弥生ちゃんとのはじめて同士なSSを書かせていただきました 雛祭りなのに雛祭りネタがそんなにないことをお許し下さい 画像認証システムのせいで携帯から書き込めなくなったのがなあ PCからだったらちょっと手間取るってだけで済むのに……
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388 :加賀×提督:2014/03/31(月) 23 12 03.78 ID xh6bPiF1 加賀×ヤリチン提督です ヤリチン嫌いな人はスルーよろしく 午後十時を回った頃。 執務室には秘書艦の席には加賀が、提督席は空いていた。 「はぁ…」 加賀はため息をつく。また今日もだ。 執務室は和室で、シンプルな布団が折りたたまれている。 秘書艦の仕事は提督の執務の補佐以外にも、提督の身の回りの世話、その中には当然、掃除も含まれている。 几帳面な加賀は、和室に布団、謎の紅茶セットなどが雑多に置かれたこの部屋も、 綺麗に片付けていた。そのあたりも考慮しての安定した秘書艦の立場なのかもしれない。 ここの提督は女癖が悪い。艦娘たちも次々食い散らかしているようだ。 それでも彼女たちが提督を慕うのは、指揮官としてのオーラと、無駄に整った顔、鍛えあげられた筋肉、 そしてそれなりの頭脳と身分、優しさがあるからであろう。 「…」 コツ、コツとペンで何もない机を加賀が叩く。今日の執務は終わったのだ。 それなのに不満そうな顔をしているのは、提督が自分には全く見向きもしないからである。 ガチャン、とその時扉が開いた。 「ふぁーああぁ疲れたなぁもぉー!」 欠伸をしながらだらしない寝巻き姿で提督が現れる。服があちこち濡れているのは、風呂上りだろう。 「あら、おかえりなさい」 今日は誰を抱いてからここに来たのだろう、と加賀は考えていた。声にも不機嫌が出てしまう。 大抵、ここに来るときは、あとは寝るだけの状態だ。執務室の番が終わり、加賀はいつも自室に帰る。 赤城か、鈴谷か、それとも金剛か… 提督がいつものように眠気まなこで加賀に話しかける。 「おつかれ。加賀、」 「夜戦ですか?お断りします」 「は?」 唐突に回答を叩きつける加賀に、提督は意外そうな目で返した。 「先ほどは、どなたとお楽しみで?」 提督はそれを無視して机へと仰け反る。加賀を一瞥する目が「どうでもいいからはよ帰れ」と言っているようだ。 「えらくお疲れのようで。さぞ良い運動になったんでしょう?」 加賀が席を立ち、提督の席へとスタスタと詰め寄る。 「加賀…お前随分不機嫌だな。怒ってるだろ?」 「はい、頭にきました」 「何でよ?」 「提督の女遊びは度を過ぎているのではなくて?軍紀に影響します。謹んでいただきたいわ」 提督は姿勢一つ崩さず、そのまま加賀の方も向かず机に肘を突いて答える。 「別に良いじゃないか。あいつらも満足してるんだし…赤城だってそう言ってるだろ? スキンシップは重要だしな、お互い溜め込むのも良くないってもんだ」 『俺良いこと言った』という顔をしてのけぞる提督に、加賀が詰め寄る。 「ま、まさか駆逐艦の子にも手を出しているのでは…?」 「…そんな事はしねぇよ。俺はせいぜい軽巡ぐらいまでだ。天龍あたりは最高だな。 あ、鈴谷はもっとたまんないねぇ」 「…」 加賀が無言で、座っている提督の両肩を抑えつける。 防具や前かけは外しているので、豊かなタンクが両方、提督の肩に押し付けられた。 「何?肩は凝ってないから、寝て良いぞ」 「…」 「あぁ、悪かったって。こういう話はあんまりしないから」 強くタンクを押し付け、加賀が口を開く 「…私が怒っているのは、『何で私に手を出さないのか』なのだけれど」 「提督が秘書艦に手を出しちゃいかんだろ」 「はぁ?」 「だってさ、執務に影響するじゃん?加賀を秘書艦にしたのも、お前が真面目そうだから」 ぐすん。 提督の頭に加賀の涙が落ちる。そして首が締め付けられた。 「…私だって…」 「…?!」 「私だって、『愛されたい』…だって、艦娘だもの」 次々落ちる加賀の涙。そして… 「!」 提督が不意に加賀の唇を奪う。 「これで…良いか?」 しばらくの間、ぴちゃ、ぴちゃと接吻の音が部屋を満たした。 加賀が提督の唇を奪い返し、執拗に舌を絡めたからだ。 「加賀、顔が赤いぞ…もう帰ったらどうだ?」 「ダメです」 「何故…?」 「大好きだから。提督に愛してもらえるなら何でもします。ここは譲れません」 「もう満足しただろ?俺はもう寝…」 不意に加賀が提督の股間に手を伸ばし、隆起したモノを掴む。 「『ここ』は満足してないのではなくて?」 「…」 「…っ!」 それが合図となった。加賀のタンクにすっかり理性をやられ、既に我慢の限界だったのだ。 「あっ…!」 立ち上がった提督は加賀に接吻すると、頬とうなじを撫で、そのまま衣服の紐に手をかけて 加賀をあっという間に裸にしてしまった。 大きな二つのタンクが露になり、体はオイルで湿って艶かしく光り、下着は既に濡れている。 提督は自分の肩に加賀を寄りかからせるようにして、接吻を続けながら片手でタンクから格納庫へと手を這わせた。 太い指がテクニカルに出入りする。 「…あ、や…やぁん…!」 頃合を見て提督は加賀をそっと抱きかかえる。 艦娘の中では重量はある方ではあるが、提督は並外れた筋肉によって片手で担ぎ揚げてしまった。 布団を器用に広げると加賀をそこにそっと下ろし、下着をずり下ろす。 「あ…そこは」 提督は一瞬で寝巻きを脱ぐと、加賀に巨大な主砲を向けた。 「加賀、良いのか…? もう後戻りはできない、俺はできれば秘書艦を汚したくないんだ…」 加賀はあまりの感激と興奮で、我を忘れて股を開いて提督を誘っていた。 あまりにも立派な肉体と逞しい主砲に、寂しさが暴発しそうだった。提督を自分のものにしたい。 「見ての通り、気分が高揚しています…早く抱いてください」 「し、知らないぞ。俺は今日は誰も抱いてないんだ。お前を壊してしまうかもしれない。それでも良いのか?」 「良かった…ずっとこうなる事、夢見ていたんです。あっ…んっ…さぁ、早く…っ!」 その一言で提督の理性は完全に吹き飛ばされた。 「あっ、あ…あぁぁぁああん…っ!」 提督は加賀に己の逸物を深々と突き入れると、まずはタンクにむしゃぶりつき、次々に加賀を蹂躙していった。 腰と腰がぶつかり合い、肉と肉が躍動するあまりの激しい夜戦に、加賀は破瓜の痛みなどはすぐに快感にしてしまっていた。 「オォォ…おぉぉ…」 「あっ、あっ、アァァァ…」 提督室に雄と雌の交わる声が響き渡っていた。 主砲と格納庫がギチギチと音を立てる。提督の筋肉が躍動し、加賀のタンクが揺れる。 提督は加賀に3回の直接砲撃を行い、子種で格納庫内部を満たした。 それでもなお、提督の逸物は仰角を続けている。 「あっ、あっ…あっ…アアアーーーンッ!!」 提督の手で掴み切れていない巨大なタンクがバウンドし、指に絡んでそれは形を変えていく。 お互いの腰が振るえ、加賀が大きく仰け反ると、提督は4度目の射撃を放っていった。 加賀の体が痙攣し、ガクリと体を提督に預けた。 「やってしまった…ついに秘書艦まで…」 半萎えになった主砲を加賀から引き抜くと、とうとう彼女を汚してしまった罪悪感に包まれた。 加賀はというと、体を上下させながらも、まだ頬を紅潮させ、満足そうである。 「…やりました」 寝言なのか、加賀が目を閉じたままそう言ったのを聞いた。 「こりゃ風邪引くな…」 提督がそっと加賀に毛布をかける。 大破させてしまった以上、今日は加賀をここで入渠させなければならない。 提督は寝巻きをつけてそっと執務室を後にし、再び風呂に入ると、 たまたま一緒にいた赤城と酒を飲み交わしながらさっきの話をし、その後滅茶苦茶夜戦した。 +後書き 392 :加賀×提督:2014/03/31(月) 23 16 31.54 ID xh6bPiF1 以上、色々溜まってる加賀さん×ヤリチン提督でした。 そのうちこれの対の話になる加賀×童貞提督も余裕あったら書きます。 ヤリチン嫌いな人には失礼
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43 :43:2014/04/20(日) 20 28 26.56 ID GxRafqlR 以前クズ提督とか加賀と翔鶴の修羅場とかを投下した者です。 浜風ものを書いたので投下します。 例によって 長い エロが薄い ので嫌いな方はスルーしてください。 ただ今回は修羅場とかバッドエンド成分はだいぶ薄いと思います。 1 六畳半の、畳敷きの、何もかも必要以上という事の無いように設計された部屋の中で、唯一大仰な佇まいである壁掛け時計が静かに時を刻んでいた。 ごつ、ごつ、ごつと柔らかい地面に石を落とし続けているような音を発しながら、秒針は重たそうにその身をずっと振り続ける。 鼓膜を圧迫する沈黙へのただ一つの抵抗に、だが救援が現れたのは突然の事であった。 「起きてくださいな」 靄だった、掴み所の無い女の声。部屋の中央、蒲団の北側に寝そべる彼女は、身を捩りながらゆるゆると手を持ち上げた。 華奢な手首が隣に寝そべる男の肩に乗せられると、それをきっかけとしたように彼の寝息はぴたりと止んだ。 代わりに犬の呻いたような声や荒い深呼吸の擦過音が、覚醒した意識を示すように口から漏れ出してゆく。 「あたし、色々なお客さん知っているけれど、し終わった後にぐぅすか寝ちゃうのなんてあなたが初めてだわ」 拗ねた声音に酷く人工的な媚を感じながら、男はゆったりと瞼を持ち上げた。 朱色の照明が瞳孔をぎゅっと圧縮し、水浴びしたみたいにすっきりとした脳みそは、返答の言葉をすかさず口腔へと運ぶ。 「お金のほかにも、貴重な睡眠時間を削って逢いに来ているんだよ、僕は。激務なんだから、ほんとは君を抱くより寝ていたいんだ」 「まぁ! あたし強制した覚えはないわよ」 「精神的には求めていないはずなんだけど、体がね、言うことを聞かないんだな」 口元にふわりと握った拳を当てながら、彼女はくすくすと肩を震わせた。どうして娼婦というものは皆笑い方が上品なんだろうと、 彼は首を傾けた。それから枕もとの腕時計を手に取りながら、壁掛け時計の針をちらりと覗き見る。 この部屋への礼儀として、時刻確認は腕時計でしては駄目だと思っていた。娼館の小部屋に不釣合いな時計は、だからこそ特有の尊厳を醸し出し、もしかしたら女を抱くためではなくこの時計を見るためにこそ時間を割いたのではないかと思えるほど、それは強大なものであった。 「でも、あなたの仕事場には女の子しかいないんでしょう? 欲求不満とは無縁そうだけれど」 蒲団からのそのそ這い出して、女も小首を傾げる。仕事だから仕方ないとは言え、余りに均整のとれた媚を何度も見せ付けられると胃もたれしてくるのだった。 男は頬にそっと手を這わせ、顔を自然な位置に戻してから口を開く。 「言うだろう? 一盗二婢三妾四妓五妻……」 「あら、私は四番目?」 「残念ながら、うちには人妻もいなければ女中もいない。独身だし、ましてや恋人もいやしない」 「やった。一番だ!」 苦笑しながら散らばった服を着込む。どうせ鎮守府に戻れば制服へ着替え直さなければならないから、億劫な事この上ない。 しかし素っ裸なまま外に出るほど、まだ人間を捨てたつもりもなかった。 「また来てくださる?」 部屋を出る直前、再三の女の媚が背中へ降り注ぎ、彼は一つ溜め息をついた。 「休みがとれればね」 そして敷居を跨ぎ戸の軋む音を聞きながら、とうとう気配を感じなくなると、そこでようやく安心が心中にじんわりと広がった。 外套を羽織り、ポケットに手を突っ込んでからゆったりと歩き出す。階段を降りロビーを抜けて、娼館の出入り口を開け放った。 建物が夕日を妨害して、路地は宵の様相を呈している。だが空高くを仰ぎ見れば、抜けるような橙の雲が未だ明るく光っていた。既 に帰還予定時の一刻過ぎ、だが彼は慌てる事も無く、てくてくと歩を進める。 そもそも海軍に休暇などという話ではあるが、それでも羽の休める時間は欲しかった。彼には提督としての自分が、完全に一個人で ある自分と合体してしまうことへ、かなりの抵抗があったのだった。潜在的に仕事人間になる事のできない性質で、だからこそ月に一 度、半日だけの休暇が必要不可欠であったのだ。 上層部への、この特殊な有給の懇願は、思いのほか容易く汲み取られた。それは彼が提督職を厭に思いながら、反面成績は優秀であ るという矛盾の証明でもあった。まさしく今、その休暇を使いきり、彼の心内は暗澹たるものである。 道のり十五分、もうすぐ鎮守府の正門へ辿り付く頃合に、目の前遠くに人影が見えた。歩調は荒々しく、頬には朱が差されている。 馴染みのセーラー服の上にコートが羽織られ、裾が寒風を受けはためいていた。 長い前髪を揺らす彼女、浜風は、怒気を隠そうともせずみるみる提督に近づいてゆく。 「遅刻です! 今までどこをほっつき歩いていたんですか!」 開口一番の怒号は、提督の鼓膜をびりびりと震わせた。醸し出される覇気を全身に受け、思わず背筋が鳥肌立つ。 まさか娼婦を抱いてたとも言えず、彼は黙してはにかんだ。事実そのままを伝えれば、生真面目な彼女の事である。最悪失神しても おかしくは無いだろう。 矢継ぎ早に繰り出される小言を聞き流しながら、唯何となくといった心緒が眼を動かした。服の生地越しの彼女の体躯。豊かな胸や 肉つきのいい大腿、相反する背丈。トランジスタグラマーとは死語に近いが、しかしこの体躯に名をつけるならまさしくそれが相応し い。 男ならば誰しも情欲に駆られるべき肉の造形に、だが提督は唯の一片もそそられはしなかった。別段、既に欲望を吐き出しつくして あった為ではない。彼女の生真面目さが一種の神聖を現出させ、そこに厭わしさを覚えずにはいられなかったからだ。 仕事の関係に終始するならば、提督は浜風を好んでいた。歴代の秘書の中、最も肌に合っているとさえ思ったほどだ。元々無駄が嫌 いな性分である。彼女の簡潔で的確な仕事は、悉く妙々、能率も格段に上がっていた。 だが、私生活においてまで何か一緒をするとなると、それはぞっとしない空想なのである。恐らくは俗の極みである自身が、対極に 位置する彼女に気後れしているのであろう。魚が清水を忌避するように、提督は穢れ無き純真を苦手に思っていたのだった。 2 まただ、と浜風は思った。斜め前を行く提督からの、ほんの僅かな香の残滓。甘ったるいオリエンタル系の、間違えなく女性しか付 けようのない匂いが微かに鼻腔を刺していた。 休暇の度に毎回遅刻する彼は、何時もこの香りを漂わせながら帰還していた。その事に気が付いたのは実は極最近のことであったの だが、一度ふいに嗅ぎ取ってしまって以来、やたらに鼻につくようになった。 何処に行っていたのかを聞いても、適当にはぐらかされるだけだ。彼はそれで充分誤魔化せたと思っているらしいが、その曖昧な態 度は寧ろ怪しみを増大させていた。はっきりしないということが厭で厭で仕方ない性分である。腹の底から苛々が際限なく湧き出して、 どうにも気分が悪かった。 執務室まで戻り、机の上に山積された書類を指し示す。提督は眉を顰めた後、露骨に気だるそうな風を装いながら着席した。 「夕食まで二時間です。それまでに終わらせてください」 浜風は彼の横に立つと、大げさにそう口にした。小さい子供が駄々をこねる様な口ぶりに思えて、提督の頬は独りでに釣り上がった。 勿論彼女に見られれば余計面倒臭いことになるのは分かっていたから、下唇を噛み締めて肩が震えるのを押さえ込む。 指示が無謀なものであることくらい、彼女自身も理解していた。だが遅刻さえしなければ容易に終わらす事のできる仕事量であった はずなのだ。 恋人との睦みあいに勤しみ過ぎてこんな事態になったのだから、同情の余地は欠片もない。浜風はそう考え至ると、溜飲下げる思い で提督を見下ろしていたのだった。 これは、彼女が生娘であるが故の誤解であった。欲望は等しくモラルの上にひれ伏すと、ましてや尊敬の念を抱いている直属の上司に 疚しい所はないはずだと信じて疑わない、生粋の処女が至った勘違いであった。海軍の将兵は自分より偉くて優秀であるという、謙遜 からの聖人視が提督の姿を酷く歪めていた。性欲の為だけに金を払いそれを解消するビジネスがこの世にあること事態、嫌悪をしてい る彼女であった。まさか提督が、それに加味しているなどと思うわけもないのである。 結局、食堂集合のベルが鳴る頃には八割の書類が消え去っていた。伊達ではない成績であったが彼女の顔に笑みは無く、そして未だ 赦す気もありはしなかった。残った仕事を足したとて、この提督ならば夜の仕事を長引かせる事は無いだろう。実務の面での滞りは一 切無いであろう事を理解しながら、苛々は腹底に溜まり続ける一方である。 もうあの匂いは消えていた。いや、もしかしたら鼻が慣れただけなのかもしれないが、どちらにせよ香りを感じる事はできなくなっ た。だのに、女の残滓が未だ彼の周りに漂っている気がして、不愉快な事この上ない。嫉妬という感情を知るに、未だ彼女は高潔過ぎ たのだ。 雷に手を引かれ、提督は第六駆逐隊のいる長机へ向かった。それを横目に見、浜風はより一層奥歯を噛み締める。好意を惜しげもな くぶつける艦娘を見ると、忌々しさが心内をのた打ち回るのだった。仮にも海軍の一員であるのだからふしだらな真似は控えるべきだ し、ましてや手を取るなぞ言語道断の不品行である。そう思えど、注意をしたならあらぬ誤解が生じるであろうことに疑いは無かった から、この煮えない感情は消化のしようがないのだった。 「独りなの?」 つと、背後から声をかける者があった。朗らかでありながら、どこか凛とした風格を備える声音。仰々しい艤装を解いた姿は宛ら年 頃のお嬢様であって、どう見繕ってもこの鎮守府の最終兵器だとは思えない。 戦艦大和は浜風の隣に立つと、愛想の良い笑顔を爛漫と向けた。浜風の心中には、未だ彼女が懇意に接してくれる事への感謝と後ろ めたさがあって、その交錯はさも複雑な様相を呈していたのだが、勿論当の本人にはそんな事知る由も無かったのだった。坊ノ岬、護 りきれず先に逝った事。過去の事だと一蹴するには、記憶の中の無念と悔悟が厭に生々しく再現される。 大和は提督が手を引かれ離れていくのを目に取ると、得心いった表情で言葉を続けた。 「なるほど、ふられちゃったのね」 「ちがっ……別に提督なんか、何処に行ったって構いません!」 反応を見、くすくすと笑い声を漏らす大和に、浜風は恨めしい視線を送った。 結局浜風は、大和と武蔵の定位置に参入する形で食を取る事になった。駆逐艦の中ではそれなりの体躯である彼女ではあるが、眼前 に戦艦二隻もあれば流石に小柄さが際立ちもする。どうにも居た堪れない気持ちを抱きもするが、流石に食い終わってすぐ席を立つの も無礼ではあるし、暫くは話に参加していた。 話の内容そのものは、大変有意義ではあった。もうこの鎮守府に慣れたと言える位に歴も長い彼女だが、それでも二人に比べればま だまだ新参もいいとこだった。未だ秘書として、半ば提督の庇護下にあるようなものであったから、存外知らない事も多かったのだ。 「提督って、今恋人はいるのでしょうか?」 会話の流れでそう疑問を口にした浜風は、次の瞬間には開いた間によって、発言の危うさを自覚する羽目になった。ふと視線を上げ てみれば、武蔵はぽかんと口を開け大和は笑顔のまま硬直している。慌てて、 「いえ、私が提督をどうこうというわけではありません! 純粋に疑問に思って!」 そう弁解し、途端二人は顔を見合わせ口元に笑みを張り付かせた。 「聞いたこと無いし、いないと思うけれど……」と大和。 「“どうこうというわけではない”ということは、何かそういう噂でもあるのか?」と武蔵。 浜風は促されるままに、そのあらましを答えたのだった。即ち、休暇の度に提督に纏わり付く乳香について、また余りに怪しい彼自 身の態度について。全てを聞き終えると、武蔵は鼻を鳴らしてから口を開いた。 「なんだ貴様、そんな事も知らんかったのか。いいか、甲斐性の欠片もなさそうなあの提督だがな、実はそれなりに色は知ってい……」 得意げな顔で滔々と語りだしたその口は、突如大和の手によって塞がれた。抗議の視線が送られるのも厭わず、彼女はすかさずに耳 打ちし、途端武蔵ははっとしたように抵抗をやめた。露骨極まる行為であったが、確かに浜風の耳に大和の囁き声は入らなかった。咳 払い一つ、体勢を立て直した武蔵はさも先ほどの発言が無かったかのように仕切りなおしたのだった。 「まぁ、なんだ。貴様も何れかは知るときも来るだろうぜ。そんな、大した話ではない」 これ以降、どれだけ追求をしても二人が口を割る事は無かった。 3 数日後の事である。提督への怒り、実態は嫉妬のそれであるが浜風は得体の知れないものだと認知しているその感情が一応の終息を 見せていたその日、太陽が精一杯下界を照らせども一向に気温の上がらない昼下がりの、ふとした時分にそれは起こった。 執務室、提督の傍らに立つ浜風は書類に傾注している彼の手元から、物々しい音がしたのを聞いた。木材がバキリとへし折られたよ うな、背筋が鳥肌立つ不快音と同時、提督の口からは 「あっ」 と情けない悲鳴が漏れていた。見ると彼の手にされていた万年筆、その先端は見事なまでにひしゃげられており、断面からは血が噴 出すかのようにインクが零れて出していた。 提督は空いている方の手を黒染めにしながら何とか書類を守ろうとしていた。浜風は事態が掴めるや、当然黙って見ているのみなら ず手近にあった布巾を投げつけた。以降、部屋の中には悲鳴と、書類の舞う紙の刷れる音だけが響き、しばらく静寂が戻る事はなかっ たのだった。 対応が早かった事もあって重要書類への被害は何とか未然に防がれた。すっかり取り替えられた執務机の青クロスを見、浜風は今ま で呼吸を忘れていたかのように長い長いため息をつく。結局、時間にして四十分は掛かっただろうか。床掃除をしていた提督もゆっく りと立ち上がり、ようやく仕事を再開できると思った矢先、しかし彼の行動はその予想が楽観であったと、そう突きつけるものであっ た。 「何を、しているんですか?」 呆然と言った言葉に、提督は短く 「直しに行かなきゃ」 と答えた。彼はラックに掛かっていた外套に袖を通すと、さもそれが当然といった様子で執務室の扉を開けた。 「待ってください!」 慌てて追いすがる浜風は、彼の腕を猛然と取るとそのまま前方に回りこんだ。しばらく頭の処理の追いついていなかった彼女は、彼 の手に先ほど壊れた万年筆が握られているのを見ると、怒りを露に彼を眇めた眼で睨みつけた。 「そういうのはまた今度にしてください! 別にボールペンでもサインはできるでしょう?」 「一度万年筆を知ってしまった身からすればね、ボールペンでサインを書くなんて書類に対する冒涜もいい所なんだよ。どうせ一時 間もあれば行って帰って来れるんだ」 「駄目です! 既にもうかなり時間が経っています! 今度にしてください!」 論争が進むにつれ寧ろ論争そのものが時間を浪費する魔物である事に気が付きはすれど、果たしてどちらも譲る事はなく、結局妥協の 案が挙がったのはそこからもう十分は経った後だった。 外出する役目は浜風が請け負った。提督は油性ボールペンで仕事を続行、本人がいなくなるよりかはロスも少ないだろうと思われた。 両者それぞれに不満が残り、だがそれ以外方法も見つからない。かくして、万年筆と提督直筆のメモを託された彼女は、慣れぬ鎮守府 外周の街を巡る事になったのだった。 準備を終えた後、鎮守府の正面玄関に辿り着いてから、浜風は託されたメモを開いた。そこには、贔屓にしているらしい文具屋まで の行き方と、万年筆のメーカーやら型番、カタカナと記号の羅列が所狭しと書かれてあった。更にこれは失念していた事でもあったの だが、メモに折り込まれるような形で幾枚かの紙幣が顔を覗かせ、良く一枚一枚弾いて見てみれば、全てに諭吉の胸像が描かれてあっ た。 総額で八万円である。ぎょっとし、背筋を言い知れぬ不安感が這い上がった。大金を持つ事に罪悪を感じるのは潔癖の共通する性質 なのだろうが、果たして彼女もその例に漏れてはいなかったのだ。一度戻ろうかとも考えたが、買い替えとなった時にはもしかしたら これぐらいの金額が必要なのかもしれないし、何より早く済ませたかったこともあって結局はそのまま戸をくぐった。 財布を持っていなかった彼女は、紙幣を外套のポケットに入れ、尚不安であったから手も一緒に突っ込んでおいた。思えば着任以来、 街を訪れた事は一度も無い。唯でさえ心落ち着かないのに、掌に触れる紙の感触は恐慌への誘いを止めなかった。辺りを必死に見渡し、 人と擦れ違う度左手を強張らせるその様子は、まるで強迫観念に囚われた精神病患者のようでもある。 目的の文具屋に辿り着いたのは、そんな状態のまま十五分も歩き続けた後であった。一時以上歩いたに等しいような疲労を顔に滲ま せながら、しかし兎に角ポケットの中の重りを無くしたかったから、彼女は息を整えることもせずにその店の戸を開けた。夕刻には陽 の光も入らなさそうな、狭い路地の寂れた店である。 最奥のガラスケースのカウンター越し、恐らく店主と思われる気の弱そうな老人が薄く開いた目を浜風へ向けた。短く切り揃えられ た白髪や皺だらけの顔が、重ねられた齢をやたらに主張していた。ただその佇まい、猫背にもならずしゃんと地に立つその姿だけは、 かつての清勝を僅かに香らせている。 「な、直してもらいたいものがあるのですけれど」 厭な緊張が喉を震わせ、突っかかった言葉は静かに空気を震わせた。浜風はそれだけを何とか言うと、もう続く言葉も考えられなく なり、ハンカチに包まれた万年筆とメモとをカウンターの上にそっと置いた。 老人が濁った瞳を、つぅと下へ滑らした。盛大にひしゃげた金のペン先を萎れた指が労わるように撫でる。ため息の後、かぶりを振 りながら彼は口を開いた。 「随分昔のメーカーのだ。もう倒産しちまって、部品も何もあったもんじゃないだろう……。断言はしねぇが、まぁ元通りにするの はまず無理だろうな」 筆記具の造詣に深くない浜風は、それを聞くとあの提督の頑なさに納得のいく思いをした。愛用の長年使った筆ならば、確かに仕事 を放り出してまで修理を急ごうともするだろう。 無理をしてまで直したくは無いと、出掛けの浜風に提督はそう言っていた。筆記具には安楽死こそが尊ばれるべきだと言う彼の言葉 を思い出し、彼女は何やら湧き出し始めた愛着を切り捨てて、言葉を紡ぎだしたのだった。 「それと似たようなのはありますか?」 老人は一つ唸ると、 「割かし高いぞ」 と呟いた。 「構いません。一応、お金はあります」 「そうか」 ペン先を撫でた指先が、今度はガラスケースの上を滑る。ダイヤの指輪が保管されるようにケースの中で展示されているペン達の、 真ん中あたりが指し示された。 「そこの三つから選ぶといいだろう。デザインで気に入ったのを言ってくれ」 値札に書かれた金額は、端から六万五千、七万、五万九千。彼女にとっては生まれて始めての、超高額の買い物だった。 悩むわけにはいかなかった。あれだけ時間が無いと吼えていたのだからと、生真面目からの後ろめたさが焦燥を現出させていた。 こういうのは高ければ高いだけいいのだろう。彼女はそう結論付けると、七万円の筆を遠慮がちに指差した。 「まいど。……彼氏のかい? このペンは」 老人の吊りあがった口角から、突然のからかいが零れだす。浜風は素っ頓狂な悲鳴を上げると、裏返った声で反発した。 「ちが、います! わ、私のです!」 「いやぁ、それは嘘だねぇ。あんた、文具に対する執着が無さそうだもんよ」 「本当です! 彼氏とか、そういうのじゃありません!」 けらけらとした笑い声は、くぐもりながら広がった。 最後まで彼は頑なに、恋人の存在を疑わなかった。店を出る際に掛けられた言葉は、 「彼氏によろしくな!」 であって、最早面倒くさくなっていた浜風はもう反論する事も無かったのだった。 右手に引っさげられた高級品。その重量が厭に重く感じられた。ビルの隙間から覗く晴天の元、こった腰をぐるりと回し大きく深呼 吸をする。体の節々、筋肉という筋肉が全て収縮しているようだった。 つと、鼻につく匂いがあった。薬品の甘い外殻をそのまま燻したような蠱惑の芳香。浜風は最初、一体何故自分がこの程度の仄かな 香りに意識を持っていかれるのか不思議でならなかった。別段、街を歩けば色々な匂いが、煙草であったりすれ違う人の香水であったり が、厭でも肺に吸い込まれてしまうはずであった。何故この匂いだけがと、そう思いを巡らせた数瞬の後、彼女の記憶の底からは溢れ 迸る場面があった。 休暇の度に、提督の服に纏わり付く乳香。脳裏にまざまざと蘇る、不愉快な彼の誤魔化し。 ほぼ反射の域で、彼女は視線を巡らせた。匂いの元、その根源を目で見て確かめようとしたのだった。何の望みも無く、後の事さえ 何も考えず、ただただ知りたいという欲求が眼を忙しなく動かし続けた。 一点、路地の果てに城を見つけた。暖色の外壁が狭い路地をぴったりと埋め、場違いなほど絢爛な屋根が静かに街を見下ろしている。 間違えようも無く、香りはその城から発せられている。 幾ら生粋の処女たる浜風とて、それが何を生業とする所なのか察せ無いほど初心でもなかった。絶望的な心境の中、何故これ程まで にショックを受けているのか、冷静に分析する自分もいた。 肺を埋める乳香の、そのおぞましさに身を震わせ、彼女は小走りに路地を行く。 執務室の戸を開け机に向かう提督の旋毛を見たとき、茫然自失であった心内に途端怒りの色が混じりだした。何も事情は知られてい ないと、本気でそう思っているらしい佇まいを見、嫌悪と侮蔑とが湧き出して眩暈を感じるほどにまで増長する。 震える声で、何時も通りの仕草と口調を演じながら、彼女は買ってきた品物を机上に置いた。二、三言葉を交わし、じっと彼を観察 しながらそれを口に出す機会を待った。 未だ、確信はあれど証拠は無い。極僅かな確立でも自身の勘違いという可能性がある以上、怒りを感じる必要はないはずなのだ。焦 燥に駆られながらも、浜風は都合のいい妄想を止めることはしなかった。提督にはきちんとした恋人がおり、その恋人の使っている香 がたまたまあの娼館と同じであるのだと。ましてや同じ街であるのだから、買う場所も限られてくるわけであって、別段珍しい事では ないはずだと。激情が顔を覗かせようとする度、そういった言い訳じみた文言が頭の中を駆け巡り、瀬戸際で波が引くのを何回も何回 も繰り返す。 コンバーターがインクを吸い上げ、銀のペン先が墨色に染まった。最後、外殻に覆われた万年筆が裏紙の上を滑り出し、吐き出され るインクの量が徐々に落ち着きを見せ始める。 仕事を再開しようと彼が書類の束に指を掛けた瞬間、浜風は口を開いた。鼓動が一段と早まり、胸の奥に燈った熱がじんと腹へ下っ たようだった。 「文具屋の路地の先に娼館がありますよね」 無機質な声音であった。ただ事実を確認する為だけの、情緒を暗に匂わせることもしない平坦な声に、提督は胃が縮み上がるのを感 じた。同時にこれから彼女が口にするであろう言葉、その話題が一体何なのかも容易に察することができて、自分勝手な悔悟が背肌を 一気に鳥肌立たせた。 どうして彼女がこの事を知っているのかだとか、そういった疑問は全て無為である。今の関係は確実に終端を迎え、そして今更引き 返す事もできない事を確信する。視線を逸らしながら、彼は震え声で答えた。 「ああ」 「行きましたね?」 彼女はすかさずに言葉を重ねた。先ほどと打って変わり、憤慨と蔑みが端々に迸っていた。 誤魔化す気は更々無かった提督であったが、しかし肯定の言葉は喉につっかえ、すぐには出てこなかった。それは決して恐れからくる ものではなく、今までの関係への名残惜しさが姑息な手段として口を開かせなかったのだ。 「……行った」 息を吐き、自分で生爪を剥がす心境でとうとうそう言い切ると、長い沈黙が重く空間に垂れかかった。語尾の残響も完全に消え失せ、 窓が風に揺られる物音だけが虚しく響き続けていた。 静寂が破られたのは、そこから一分は経った後だろうか。浜風の口から、 「最低」 ただその一単語が小さく零れ出た。本人さえ意識せぬまま、喉が独りでに震えたように吐き出された言葉だった。それを皮切りに不 気味に平坦だった心緒がようやく遅れて揺れ動き始め、疑問や怒りや、裏切られたような寂寥が頭をさぁっと侵蝕してゆく。 感情のままに口が開いた。自身に汚い語彙がこれ程まで備わっていたのかと、そう吃驚するほどの様々な罵声が提督へ無秩序に吐き 出された。 彼は手を止め唖の様に黙している。反発は許されず全てを聞く事が義務であると、そう思った故の態度であったのだが、当然彼女に 解されることは無かった。寧ろ、今彼の行動全てを厭悪に捕らえる浜風にとって、それは不貞腐れているから何も反応を返さないのだ と解釈されるものであったのだ。 湧き出す憎悪に際限は無かった。一見堅実で篤実と思われた提督が実はそれなりに遊ぶ人間であったと、本来ならそう一言で片付け られるはずであった。これ程までに烈しい憎しみの、その所以さえ分からない事が酷く不快で仕様がない。 感情の増長が留まることなく、とうとう足を動かした。浜風は提督の頬を叩こうと前へ一歩踏み出して、その段になりようやく自身 の怒りが大仰過ぎる事を自覚した。燃え上がる感情の片隅を、異様に冷えた客観が水を差すように過ぎ去った。今もし艤装が装備され ていたなら、迷わずに彼を撃ち殺しているであろう事。半ば、殺意とも呼べるほどのその烈しい感情は、誰が見ても行き過ぎと思うも のであった。そして、今までその感情に何も疑問を感じなかった事への恐怖が、突如として足元から湧き出したのだ。 木戸を荒々しく開けて、彼女は廊下へと飛び出してゆく。過ぎ去る空気が熱い頬を撫で、眩暈の揺らぎが体幹を崩した。ふら付きなが らも、彼女はひたすらに走り続ける。握った拳が彼の頬へ向かわなかった事へ、ひたすらの安堵を覚えていた。 4 自室の蒲団に顔を埋め、既に何刻過ぎ去ったのか。最初、ただ得体の知れない憎しみだけに支配された頭は、じわじわとその侵蝕が 退くと途端に寂寞を発し始めた。自身の口にした罵倒を思い返すとそれが到底許されざる罪に思われて、悔悟が胸の辺りをじくじくと 痛めつけていた。躁の後の鬱というに余りにその落差が激しく、彼女には情緒の安定しない自身の感情が何か不気味な代物に思えて仕 方が無かったのだ。 夕食の時間にも、彼女はここを動かなかった。ドアをノックされた回数は計三回。当然そのどれにも反応は返さなかった。今更外に 出る事への罪悪感による抵抗が、希薄になった時間感覚の中、心内を漠然と漂っている。 ようやく蒲団から這い出したのは二十三時過ぎ、更に立ち上がる事ができるようになるまでもう一時間掛かった。執務室へ赴こうと 思わせたその最大の要因は、ふと思い出された外套の右ポケットであった。 そこには万年筆を買うのに渡された紙幣の、余りの一枚が未だにあった。言い訳がないと動く事もままならない惰弱ぶりが厭に思え、 しかし動かないよりはましであったから、彼女は倦怠の極地の中でとうとう部屋を出たのであった。 寒々しい廊下の明かりが、じっと浜風を見つめていた。眠りに沈んだ鎮守府は寂寞感をより一層掻き立たせ、唯でさえ憂鬱な心中を どんどんと沈み込ませていく。 執務室の戸から漏れ出す光が、未だ彼が仕事中であることを示した。秘書不在の中での執務であるから、とても今日の分を完遂でき てはいないのだろう。そこに安堵を覚えながら、彼女は戸を開いたのだった。 執務机に座っていた提督は、木戸の軋む音がするなり顔をがばっと持ち上げた。既に風呂を終えた後なのか、何時もの軍服は壁に掛 かり、身に纏われているのは紺の甚平と半纏である。 無表情な彼女との視線の交錯、だが両者ともに口は開かずただ沈黙だけが鎮座した。片方でも初期に声を発せていたなら、どれだけ 楽であったのだろうか。沈黙が長引けば長引くほどに、心理の探り合いが膠着を強固にしていった。 状況打開の開口は、浜風が先であった。明確な目的を有していた故に、彼より幾らかは口が軽かったのだ。 「これを、返しにきました」 目を逸らし執務机に近づくと、彼女は握っていた紙幣を差し出した。体感として丸一分ほどの沈黙が、ようやく破られた事に吐息を 漏らしつつ彼は礼を言ってそれを受け取る。 唯一の話題が、この短いやり取りによって完全に終了した。提督は、彼女はすぐにでも反転してこの部屋を去るものだと思っていた のだが、実際には、その場に突っ立ったまま目を逸らし黙って突っ立ているだけである。わざわざこの一万円札を返しに来たというこ とは、つまり金輪際の関わりを絶つという意思表示だと思われた。嫌悪し二度と口を聞きたくも無いのに、なまじ真面目で律儀だから 無理してここに訪れたのだと、本気でそう考えていたからこそ今の彼女の姿は不可解な事この上なかったのだ。 それは気まずさからの逃避であるのか、彼は机の上の書類を一通り片付け始めた。どうせもう寝る予定でもあったのである。何時も の習慣を凝視される事に慣れぬむず痒さを覚えながらひたすらに机上を綺麗にしてゆくと、ものの二分が過ぎる頃には紙類は完全に消え ていた。 浜風の心中を、焦燥と不安が駆け巡っていた。これで終わりになっていいはずか無いという確信があり、しかしかと言ってこれ以上 何を話せばいいのか皆目検討もつかなかった。提督は許してくれるだろうかと顔を伺い、だが本来許すかどうか決める立場は自身である はずで、状況と感情とがあべこべにひたすら混乱をもたらしている。 「すまなかった」 顔を上げると、席を立った提督が近くに寄っていた。彼女は、それが何に対する謝罪であるかを判別しかねていたし、彼自身もよく 分かってはいなかった。何と反応すべきか悩むうちに時間が余りに過ぎ去って、結局は無視をしたような形になった。そしてそれは、 提督の致命的誤解を完璧に補強する根拠になってしまったのだった。 「君はまだ、第一艦隊で闘いたいか?」 唐突な疑問に、浜風は反射的に、 「は、はい」 と答えた。素っ頓狂な、裏返った声音の返事を聞き思わず苦笑をしてしまう。その瞳に写ったのは悲哀なのか、彼は続けて口を開く。 「便宜上として、一応は今のままでいさせてくれ。第一艦隊の旗艦として従来どおりに戦闘に参加してもらう。ただ、秘書仕事の方 には、もう参加してくれなくても構わない。明日からは別の艦娘を宛がおうと思っている」 言葉の趣旨を理解するには、彼女は彼の考えや誤解を認識できていなかった。だから、後半の文言を正しい意図で受け取る事もでき ず、絶望的な心境はその暗がりを一気に広めていた。 「……どういう、ことですか」 「すまないとは本当に思っているんだ。君がその、なんていうか。私に対して失意とかそういうのを感じたなら申し訳ないし、だか ら別段君が嫌だと思うことはしたくないというか。尊重したい、と思った」 「だからって、何で私に秘書を辞めろって言うんですか!? 私がそんなこと何時言ったんですか!」 怒りと形容するには、焦りと寂寥が余りに大きすぎた。提督の表情を覗き見れば、そこに浮かぶのは疑問である。だからこれがあて つけではなくて、本心からの気遣いである事は察する事ができて、故に自身の望みとは離れたところへ行こうとする現実を引き止める 術が分からなかったのだ。 「君は、生真面目だから」 切り出された言葉が、生真面目という一単語が胸へ刃を突き立てる。 「生真面目だから、多分、本心で嫌だと思っていても秘書をしようとするだろう。義務に忠実に公私を分けようとするだろうから… …でも、私の仕事は艦娘が幸せにあるようにすることだ。無理はしないでいいんだって、そう言いたい」 幾ら言葉を重ねてもこの誤解を解く事はできないと、彼女は荒ぶ感情の中で思った。彼へ言ってしまった罵倒の数々を前に、本当は 嫌いじゃないと口にするには余りに都合がいいように思われたのだ。もし、本気で説得をしたならば充分彼の持っている認識を改めさ せる事ができたのに、それを口にする権利が無いという思い込みが、機会を永遠に奪ったのである。 どうしたらいいのか、考えを早急に纏めなくてはならないのに、荒立つ心情が集中を阻害していた。早く早くと焦る気持ちだけが前 に出て一向に具体的な文言が浮かばなかった。 「万年筆、ありがとう。書き易かったよ」 そう言うと、とうとう提督は踵を返し、浜風の横を通り過ぎた。 振り返り、すかさず彼の手を掴む。ただまだ行かせたくない、このまま行かせてはならないという思いが反射的に腕を伸ばした。肌 と肌が触れあい、少し冷えた体温を感じ、彼女の頭に閃いたことは正気の発想ではなかった。 自身がどれだけ頭のおかしい事をしようとしているのか、きちんとした憶えはあった。だがそういった事よりも、もっと重視される べきことなのだという決め付けが、理性や正常な思考を悉く破壊していたのだった。 浜風はふと膝を床につけたかと思うと、寝巻き甚平の下に手を掛けて、半ば引きちぎるようにしてそれを下ろした。尋常な心理状態 では無い事を自覚しながら、しかし彼女は汚れこそがこの提督の側にいる事の一条件に思えてならなかったのだ。 突然の彼女の狂態に提督は狼狽した。理解が追いつかず、ただ後ろめたさと状況の背徳が口を開く事さえままならない硬直を引き起 こさせた。 下着から陰茎が引きずり出されたのを見て、ようやく彼は我に帰ることができた。 「おい! 何をする!」 反射的に腕を取り怒鳴りつけると、彼女の背は一瞬震えた。脅え怯んだその瞳には、だがすぐに意思の光が照り戻り、凄みは幾倍に も増大しながら尚言葉は発されない。 ぐいと頭を伸ばしたかと思うと、浜風は獣が肉を喰らうように萎えた彼のを口に含んだのだった。生々しい唇の圧や歯のぬめった鋭 利さを感じ、反射的に腕を引っ張っても一向彼女は動じなかった。必死に頭を振りながら舌を遮二無二動かし続け、吐息の最中には唾 液がぼとぼとと零れ落ちる。そのほとんどは彼女の豊満な胸元を汚していた。身体が前後する度に、服と下着に圧迫された乳房は小さ く僅かに揺れていて、濡れた跡は歪に光を反射する。 のぼせたかのような頭の熱が、抵抗や理性というものを悉く霧散させた。彼女は夢のような半ば現実感の無い状態の中にあったから、 嫌悪して止まなかったはずの行為を今しているという事に疑問も何も感じなかったのである。 躊躇われた方法ではあったが、提督は彼女の頭を掴むと力を込めて押し退けようとした。だが、今度は自由になった両腕が腰にきつく 巻きつけられ、寧ろ体勢的にそこまで力は入らなかったからより引き離すのが困難になってしまった。舌が竿の裏をなぞり、尾てい骨 からむず痒さが競り上がる。口腔の感触、その冷たさや滑りが体のあちこちの筋肉を緩めさせ、最早意識は自身のそれに向かわざるを 得なくなった。 口の中、次第に大きくなってゆく彼を感じ、浜風はより一層烈しく頭を振る。だが稚拙の極みにある彼女の口淫が快楽だけを生むのか といえば、当然そんなことは無かったのであった。 時折前歯が、亀頭の出っ張りを引っかいた。鋭い痛みが体の奥を突き抜け、しかしすぐに舌が慰撫するから悲鳴を上げるほどでは無い。 提督がマゾの気質を持っていたならむしろこれは射精を促す強力なペッティングでもあったのだろうが、現実には快楽を後退させる錯 謬の愛撫に他ならなかった。どれだけ唇が扱こうとも、一向に睾丸が熱を持つ事は無い。 なんとなしにそれを察したのだろう。浜風はふと動きを止めたかと思うと、じわじわと喉の奥にまで陰茎を挿し込み始めたのだった。 「よせ!」 ぎょっとした提督は本気で彼女を離そうとしたが、狭い喉口へ陰茎の先が沈み込むと、その生々しい柔らかさにまったく力が入らな くなる。抵抗に素直に従う事ができたなら浜風とて楽ではあったのだろうが、意固地に凝り固まった汚れなくてはならないという義務 感が、決して自身を赦しはしなかったのだ。えずきそうになるのを堪えながら喉奥に何度も何度も迎え入れ、ひくつく動きを感じると それが愉悦なのである。拷問じみた苦しみに涙が勝手に競り上がりだし、気管の入り口が痛むほど咽び返っても、決して口から彼を離 すことはしなかった。 懸命な奉仕に、だが直ぐに限界は来た。もう何度目かも分からない咳き込みが、しかしこれまでと違っていた事に当人も気が付いて はいたのだった。ただ矜持が体の苦痛を無視しようとした。意思の力で封じ込める事ができると思われたそれは、膨大な力でもってと うとう浜風を跪かせた。 逆流した胃液が、盛大に床を穢していった。吐瀉物は彼の靴にまで飛び散り、それが視界に入るや罪悪感が腹底から音を立てて湧き出 した。この程度の事もできないのかと自嘲の思いが一度巡ると、情けなさや不安感、寂寞が嗚咽や涙となって零れ出る。胸の熱さや胃 の痛みより、よっぽどそれが辛かった。 ひゅるひゅると喘ぎ出される吐息の痛ましさに、提督の心内にも自責の念が広がった。自身の行動が悉く彼女を傷つけた事を、今更 悔悟して何になるのか。朴念仁の、愚鈍で無力の愚図がこれを引き起こしたと、ただその事実が残るのみである。 「すまない」 背を摩り、そう口にした。言葉が耳に入ると、彼女の嗚咽はより一層烈しくなった。混沌とした感情の波が両者の間を埋め尽くし、 深夜の執務室は静かにそれを見つめている。 「秘書でいたいんだったら、何時まででもいていいから」 しばらくの間、浜風は立ち上がる事もままならなかった。この彼の台詞をきちんと理解できたのも、もうずっと後のことである。喜 も哀もミキサーによって混ぜこぜにされたように、混乱が感情を支配した。 結局はその日、浜風は提督の部屋に寝た。蒲団の匂い、あの香ではない彼自身の匂いに包まれながら、混濁した意識は途端に霧散し た。 提督とて抵抗が無かったわけでもないが、しかしあそこまで疲弊した彼女を抱え艦娘の宿舎まで辿り着ける保証も無かったのだった。 浜風にはもう意思を伝えるような力も無く、しかしすぐに寝付いたということは拒絶されているのでもないのだろう。 安堵の寝顔に負い目を感じ、提督は部屋をあとにする。長い夜にずっと悔いを抱き続け、明けない空を眺め続けた。 5 「やっぱり、ここに来ては駄目だったかな」 事のあらましの説明を、彼はそう締めくくった。下半身の気だるさがそのまま口に顕れたような、覇気の無い声音だった。 娼婦の反応たるや、予想のそれと寸分違わない。 「あなた、なんでここに来たのよ!」 自身の立場をかなぐり捨てた、一人の女としての反応だった。 彼とて、この反応を待ち望んでいたのかもしれない。彼女からきちんとここには来るなと、そう宣言されてようやく浜風と向き合え る気がしたのだった。ただ、金を払い事を致した後にそう格好つけても、何も偉くない事は自覚はしていた。 「ほら、言うじゃない? 一盗二婢三妾四妓五妻……」 当人としては冗談で言った台詞であった。だが娼婦の目には途端怒りが燈り、 「ほんとに最低!」 その言と同時に平手が飛んできた。 彼女は部屋を出て行った。あくまで商いとしての関係に終始するのではなく、個人として罵倒してくれた事に心からの歓喜があった。 提督は服を手早く着ると、もう二度とは来ないであろうその部屋を後にした。
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854 :名無しの紳士提督:2014/10/22(水) 23 44 29 ID SIy2Y4/w 私の初体験の話をしよう。 まず知って貰いたいのが私は恥ずかしながらその時まで童貞であり、また素人であったという事だ。 しかし、しかしだ。提督である私はそれを恥と振る舞い、小銭入れには突撃一番を常備していた。 相手などいなかったのに、だ。 秘書艦として寄り添ってくれた彼女から誘われた時は、嬉しくもあり複雑な気持ちであった。 ふがいない。そう思ったが機会を逸するほど愚かではなく、執務を午前中に終え、夕方には街に繰り出した。 食事はいつになく豪華な物を選んだのだが、味は良く思い出せない。 先輩から以前教えられた連れ込み宿に向かう途中は気が気ではなかった。 一つは私が素人と感づかれやしないかと、もう一つは誰かに咎められぬかという、今思えばばかばかしいものだった。 湯浴みをするため、服を脱ぐ彼女に私は酷く興奮した。 無論、悟られぬように振る舞いには注意していたつもりではある。凝視せず、さりとて目を背けぬように、だ。 衣擦れの音、一糸まとわぬ女体、それから、良くわからない男を狂わせる香り。それらが私をおかしくさせていた。 どうにか湯殿で致す事をこらえた私は彼女と一つの布団に入った。 彼女から口づけを求められ、耳元で好意を告げられ、私は糸の切れた凧のように彼女を求めた。 未熟な乳房にむしゃぶりつき、臀部をあるいは女性器を愛撫した。 来て、とそう囁かれた時、私ははたと気づいた。愚息は果たして突撃一番をしていないではないかと。 ああ、小銭入れは果たしてどこにやったものか。そうだ、湯浴みをする前に衣服と共に置いてしまったではないか。 いかようにすれば自然に突撃一番を取れたものか。いや待て、付けずに応じるのが正しいのだろうか。 そんな考えが頭の中を渦巻いた時、私の愚息は萎えていた。 終わった、呆れられる。そんな風に思った私に暖かさが触れた。抱きしめられたのだ。 焦らずゆっくりで。弥生はここにいるよ。 その言葉に酷く情けなくなった私は泣き崩れそうだった。 ……どうしたの。 私は洗いざらい話した。突撃一番の事も、素人であることも。 分かった。 そう言って彼女は、突撃一番を持ってきた。私だけではなく彼女も用意していたのだ。 されど、わたしの愚息はそれを付けられる状態ではなかった。 だから、彼女は私の愚息を暖かで小さな手で包むとそれを扱いた。 ……がんばれ。がんばれ。 情けないのでこの後は割愛する。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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執務室の布団の中で扶桑と二人、一糸まとわぬ姿でまどろんでいた時の事だ。 彼女は激しい行為を好む性格ではなく、時折はこうして何もしないことさえある。 昨日の彼女の戦果は幸運艦に相応しいものだったが、僚艦の被害が著しく、俺はその処理に追われた。 彼女もまた疲れていたためこのように抱き合って寝るだけにしようとなった。 足音を感じ、また青葉かと思い警戒するが明るい「見ちゃいました」と言う声もない。 ならば荒潮かとも思ったが彼女はドックだ。 そして、顔を上げた瞬間見えたのは白い服を着た女の子。同じ顔をしたその子が部屋を埋め尽くさんばかりに。 「ふ、扶桑起きろ。何かおかしい」 眠そうに目をこすった彼女は俺の肩越しに話しかけた。 「山城、どうかしたのかしら?」 まるで、情事を見た妹をとがめるように。 あたかも、在りし日と同じように。 「な何を言ってるんだ扶桑……山城はこの間の海戦で……」 その言葉に扶桑の表情が変わる。 「うそ、嘘、ウソ、だってほら、だってそこに山城がいるの。姉様って言ってるのよ。呼んでいるのよ」 それから先は良く覚えていない。ただ、半狂乱に陥った俺たちがいつになく激しく事に及んだのは分かった。 扶桑の全身には情事の跡が、布団には赤と白が、俺の腰には痛みが。 ところで、扶桑が見た山城は分からなくはないが俺が見たのは何だったのか。 青葉に依頼したが芳しくない。俺には思い当たる節はない。 誰か知っていたら教えてくれ。もぐもぐと喋る幼げな女の子だ。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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624 :名無しの紳士提督:2015/01/03(土) 11 38 00 ID 1yGxOmOk 曙新年verはダメ提督(正確には軍務はデキるが、家事とかの能力が壊滅的)との相性が良い気がするんだ。今更かもしれないけど。 661 :名無しの紳士提督:2015/01/06(火) 23 52 38 ID /PNRWLfo 曙「あら、意外と片付いてるじゃない」 提督「そうだろう。お前達には日頃から能力を軍務に全振りしてるだとか生活能力ほぼゼロのクソ提督だとか散々なことを言われているがそれも今年で最後になりそうだな」 曙「それにしても少し綺麗すぎるわね、どうせ私が掃除に来ると知って慌てて片付けただけなんじゃないの?」 提督「…(ギクッ)」 曙「それに…どうしてさっきから押入れが不自然に軋んでいるのかしら?」 提督「ま、待て!押入れを開けるんじゃない!」 ドサー 曙「やっぱりこういうことだったのね。生活能力ほぼゼロのクソ提督らしいわ」 提督「め、面目次第もございません…」 624 を文章(台本形式だけど)にしてみたら結構良さげな件。ここからどうやってエロに繋げるか、それとも非エロでいこうか。 663 :名無しの紳士提督:2015/01/07(水) 01 11 30 ID Z8M9tWqE 部屋から提督を追い出してから飛び出してきた物を片付ける そしたらエロ本発見して毒づきながらも恐る恐る読んでみる クソ提督はこんな娘がいいのかな…とか色々考えている内にムラっときて…それを提督に覗かれてたとか 665 :名無しの紳士提督:2015/01/07(水) 09 17 16 ID v7sjgJhA その上着物曙ははいてないという これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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684 :名無しの紳士提督:2015/01/08(木) 21 46 05 ID VEzQ244o ふと思ったネタ、深海凄艦を捕えたようです 戦艦凄鬼「ハナセ!ハナセ!人間ナンカニ屈指ナイゾ!」 提督「はいはい、暴れない、悪いようになんかしないからさ」 戦艦「ダマサレナイゾ!コウシテ油断サセテカラオ前ハ私ニ(ピー)ヤ(ピー)ナコトヲスルツモリダロ!」 提督「ナニイテンダ?フジャケルナ!!」 戦艦「ソウシテオマエノ(ピー)デ私ヲ(ピー)デ(ピー)シテ、(ピー)ナコトをスルノダロ!(ハァハァ」 提督「ナニヲジョウコニズンドコドーン!」 戦艦「コウシテ私ヲ慰ミ者トシテ(ピー)シテモ我々ノ誇リハマモル!(ハァハァ」 提督「あ、あの~戦艦凄姫さん?」 戦艦「コンナ屈辱ヲ受ケルクライナライッソ犯セ!…ジャナカッタ殺セ!」 提督「…なあレ級…」 レ級(捕らえられたがそのまま鎮守府に居候している)「ナーニ?ダーリン?」 提督「誰がダーリンじゃ、所でお前らのボスってこんなのか?」 レ「違ウヨ…コンナ変態BBAト一緒ニシナイデクレ」 戦艦「レ級!オンドゥルルラギッタンディスカー!」 提督「(もうやだ)」 708 :名無しの紳士提督:2015/01/10(土) 10 38 00 ID OzTorjww 684 彼我の軍艦や軍籍の船の魂が無念とかで堕ちてしまった存在といわれるのが1番しっくり来るだろうし 彼女等の無念とかを祓えさえすれば、そういう未来も有り得るんじゃないかな (個人的には彼女等を鎮める為に生まれた、艤装への適性がある子が「艦娘」と考えてる。) これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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209 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2014/06/01(日) 10 39 03 ID 857i.ddo 投下します。 木曽アナル調教(和姦)で結構ハードめ。木曽はアナルファックのみ経験有。 210 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2014/06/01(日) 10 40 45 ID 857i.ddo 気の強い女は艦尾が弱い- 木曽「我々は最高の勝利を提督にもたらすためにここにいる、無様な戦いをするな!全艦陣形整え、前進!」 雲一つなく見渡す限り青一色の大海原――その只中を往く艦隊の僚艦へ、旗艦を務める木曽は凛とした声で命を下す。 彼方の海面に白い航跡を描く艦隊――それは深海棲艦と呼ばれる敵軍の所属軍艦達。 雷撃の航跡が浪間に刻まれ、追って砲音が立て続けに澄んだ大気に響き渡る――それが戦いの開始を告げる鐘の音となった。 提督「目立った損害はなし。任務を達成し戦果も上々、ですか。素晴らしい働きに感謝します、木曽さん。」 木曽「なに、礼には及ばん。俺はそのためにいるのだからな。それにお前の立てた作戦通りの結果なのだ、お前こそもっと誇るがいい。」 提督「はは、いえいえそんな。木曽さん、ありがとうございます。」 鎮守府の一角にある士官用の執務室、そこで木曽は先の戦果報告を自艦隊の提督に伝達している最中であった。 腰の低い提督の労いを泰然と受け流してどこか誇らしげに返礼する木曽。あまり意志の強そうに見えない男とは立場の上下が逆にすら見える。 実際二人の会話を平素傍で眺めている者達には、秘書艦の尻に敷かれた座布団提督――などと揶揄されるほどであった。 木曽「――報告はそんなところだ。質問は何かあるか?無ければ俺は……」 提督「いえ、どうもご苦労様です。ところで失礼――」 木曽「?」 提督「私的な用事なのですが……これからお時間はありますか、木曽?」 木曽「――!!」 唐突に呼び方の変わった問いかけに、直前まで堂々としていた木曽の心拍が突然に跳ね上がる。 先までと変わらず温和な表情を崩してはいないが、漂わす雰囲気は一変させている男。 男がこう問う時の用事がただ一つであると、木曽は熟知させられおり……それが、二人の強弱が逆転する合図であった。 木曽「その、お前とのスキンシップは大切だとは思ってるが……ほ、程ほどで頼むぞ?」 執務室の扉に鍵がかけられる音を耳にしながら、木曽は怖気にも似た疼きが背筋に走るのを奇妙な興奮と共に感じていた。 一時間ほどの時刻がすぎた執務室―― 室内には湿った淫らな空気が漂い、その空気を断続的に震わす蕩けた嬌声が部屋の雰囲気を殊更に背徳的なものにしていた。 木曽「うっ♥あはぁッ……んぐぅっ♥ほ、おぉっ……んおっ♥…………はぁ、はぁ……なぁ。」 提督「ぷはっ……どうしました?」 木曽「一体、いつまで舐めてるつもり……なんだ。その、いつもお前は……執拗すぎる、ぞ。」 提督「いや、それは失敬。木曽のお尻がどんどん蕩けていくのが愉しいもので、つい……あむっ、れろっ」 木曽「んおぉぉっ……♥だ、だからっ……!謝るくらいなら続けるなと……ほぉぉっ♥♥」 男が唐突に動きを再開すると思わずのけぞり、男に組み敷かれた少女のように喘いでしまう木曽……実際そうなのだが。 あれから一時間――書架に手を掛けた姿勢のまま尻を剥き出しにさせられた木曽は、延々と肛門を男の口に嬲られていたのだった。 吸われ、舐められ、舌をねじ入れられ、時に指も用いて徹底的に解された肛門は既に蕩け切っていた。 木曽「いつもいつもどうして、お前は……ふぐぅぅっ♥くっ、俺のその……尻ばかりをっ!んぎっ……へおぉぉッ♥♥」 男は木曽の発情を促すために口付けの最中に胸や秘所を撫でるようなことはするが、最終的に責めるのは必ず肛門であった。 これまで幾度となく性器のように嬲られて今もまた執拗に弄ばれた孔。そこはふやけて拡がり、真っ赤に充血した腸粘膜を晒していた。 眼帯のよく似合う凛々しい造作を今は快楽に発情させ、裏返った声で悲鳴を上げさせられ続ける木曽。 提督「ぷはっ、ふぅ……木曽のお尻は特別に敏感で反応がいいもので、責め手にも熱が入ります。……木曽は嫌ですか?」 木曽「そ、そんなことはない。そんなことはないが……その。なんで後ろばかりなんだ?だって、前はまだ一度も……」 自分が羞恥的な発言をしたことに気づいてか、頬を殊更に紅潮させて段々と声を落としてしまう木曽。 男とこういう関係になって以来それなりの月日が経ち、肛門では性交すらした経験すらあるのに木曽は未だ処女のままであった。 提督「恥ずかしながら小官は、婦人の菊にしか性欲を催さない性癖ですので。けれど、後ろの好きな木曽とは丁度相性がいいと思いませんか?」 木曽「だっ、誰がアナル好きだ!?俺にはそんな性癖は……」 提督「そうですか、それなら……コレは不要でしょうか?もう収まりがつかないのですが、仕方ないので自慰で処理を……」 木曽「――ッ!!」 軍服の下を下げた提督の股間――そこには気弱そうな顔つきからは想像しがたい、凶悪な威容を誇る赤黒く充血しきった肉柱がそそり立っていた。 熱く硬くエラの張った、女を狂わすための肉杭。それで蕩けきった腸肉を穿り回される感覚を想像した途端、木曽は思わず生唾を飲んでいた。 木曽「う、あ……その、あのな……」 提督「いえね、無理強いは性分ではないので……挿入を乞われでもしない限りは自分で処理しようかと。で……どうしました?」 木曽「ッ……!」 笑みに細められた男の目が、こちらの内心を見透かすように観察していることに気づいて言葉を詰まらせる木曽。 興奮と恥辱に震える手で自らの尻肉を割り開き、ヒクつく唾液まみれの肛門を晒しながら口を開いた。 木曽「お前のソレ……こ、ココに入れて欲しい。」 提督「ソレとかココとかわかりませんね……それに、入れるだけでよろしいので?」 木曽「~~~~ッ!!くっ……チンポだ!お前のチンポっ、俺の……俺のアナルにブチ込んでっ!ズボズボ穿ってくれぇっ!」 提督「色気が足りませんね……ま、いいでしょう。はい、どう……ぞっ!」 木曽「あ゛―――!?」 腸粘膜まで拡げられた穴といえど、あまりに径の違う異物を猛然と突き入れられる衝撃に木曽が目を見開き仰け反る。 ミチミチと伸び切る括約筋。肛門に限度一杯の負荷を強いながら、肉棒は根本まで木曽の体内に埋まっていた。 木曽「お゛っ、ほお゛ぉ……む、無茶しすぎ……アナっ、さけるぅ……んぎっ!」 急激かつ強烈な拡張感に、喘ぎ声の漏れる口から舌を宙に突出して身震いする木曽。必死で書架にすがりつき、体を支える――と。 木曽「んお゛ォォォォッ♥抜ける゛ぅっ、アナルひっこ抜かれる゛ぅぅぅッッ♥♥♥」 挿入と同じ勢いで引かれる肉杭につられ、そこに絡んだ腸壁までが体外に向かって移動する。 充血した粘膜を体外まで捲れ上がらせながら首まで抜ける陰茎。木曽の腸液でヌラヌラと滑り、特有の濁った臭気を放っていた。 提督「初めて挿入したときは拡張に耐えきれず気絶してましたっけ。それを思うと随分慣れたものです、ねっ!ふんっ!」 木曽「待っ……おごぉぉッ!?ふぎぃぃぃッ♥♥おぐう゛ぅッ!!へお゛ォォォン゛ッ♥♥おぶォッ……」 精力剤を盛られた種馬のような勢いで腰を振る提督。蕩け切った腸肉は乱暴な抽挿にも快楽を覚えて肉幹に絡みつく。 カリ太の肉傘で結腸に届く奥深くから肛門ギリギリまでを抉り抜く強烈なストロークに、背骨を引き抜かれるような声で啼き咽ぶ木曽。 提督「まったく、腸襞をこんなにネットリ絡みつかせて……木曽のアナルは食いしん坊ですね、ふぬっ!」 木曽「へお゛ォォォォッ♥♥それッ、やめろ゛ォォッ♥コワれる゛ッ♥アナルごわれる゛ぅぅぅッッ♥♥♥」 引き抜いた肉幹に絡んで体外に粘膜を捲れ上がらせた木曽の肛肉、それを輪を作った男の指が握り締め上げる。 肛門の締め付け以上に陰茎へ密着させられた肛粘膜が抽挿のたびに強烈に摩擦される、その鮮烈な刺激に正気を失って悶絶する木曽。 提督「木曽のケツ穴ッ、物凄いうねり方してますねっ……そんなに力入れるとっ、ケツ穴筋肉痛になりますよっ!ふんっ、ふんっ!」 木曽「お゛ォォン゛ッ♥へお゛ォォッ♥♥お゛ッ、おまえのもお゛ッ♥ビクンビクンてえ゛ッ♥はやくっ、だしへっ♥もお゛っ、キチガイにゃる゛ッ♥♥」 交尾中の獣のような理性ない喘ぎを上げて全身をガクガクと震わせ続ける木曽。腸管が快感の強さのあまりねじ切れんばかりに顫動している。 平素は剛毅な木曽を肛門調教でこれほど狂わせていることに興奮し、射精欲が耐え難いほど高まった肉棒が破裂寸前に脈打つ。 提督「出しますよっ、木曽のドマゾなケツ穴にっ!イキながら全部っ、この淫乱ハメ穴で飲み干しなさいっ……うおぉぉっ!!」 木曽「ひゃいっ♥はひぃぃッ♥じぇんぶっ、のみま……お゛ッ♥お゛っへェェッ♥♥ドクドクきたあ゛ぁぁぁぁぁぁッッ♥♥♥」 我慢が限界に達すると同時、木曽の尻を思い切り平手で打つ。丸い臀部に真っ赤な痕が刻まれると同時、木曽の腸が極限に収縮する。 理性が飛び、気づいた時には木曽の直腸に精液をブチ撒けていた。爆発的な勢いの粘液で腸を膨張させられながら絶頂する木曽。 その痙攣する腸管を射精最中の陰茎で摩擦し続けてやると、限界を突き抜けたイキ声を発して木曽は悶え狂った。 提督「うっ……おぉぉぉっ!ぐっ……はぁはぁっ、ふぅ……。やはり、性交は肛門に限りますね。」 木曽「お゛ッ……へお゛ぉ……ッ……あ゛~~~~~♥」 脊椎が折れんばかりに背を仰け反らせていた木曽が突如、糸の切れた操り人形のように崩れる。表情筋すら弛緩しきるほど全身が脱力していた。 だらしない喘ぎと共にアンモニア臭を伴って響く水音。嬉ションしながら失神した木曽は、この上なく幸福に満ちたような寝顔であった。 提督「ふふふ、幸せそうなアヘ寝顔をして……よっと。」 木曽「ッ……お゛ほぉ~~~~~~~♥♥」 射精を終えた陰茎が引き抜かれ、木曽の肛門が無防備に腸壁を晒す――と、直後。痙攣した孔が精液を噴いた。 凛々しいという表現とは正反対の間抜けな排泄音を立て、尻穴から精液を逆流させる木曽。失神したまま、足元に白濁した池を生み出す。 提督「ふふっ、木曽は本当に可愛らしいですね……よいしょ。」 木曽「う゛、ぁ……んあぁ……♥」 肛門から射精液を漏らし続ける木曽を抱き抱えて椅子に座り、膝の上に木曽を腰かけさせる男。 蕩けた貌で前後不覚に陥っている木曽に口付けし、呆けたように開いた口腔をここぞとばかりに舐る。 木曽「んぅ……む、はふ……ぷぁ♥ふ、む……ん……ッ―――!」 自身の肛門を舐り尽くした舌でされるがまま口腔を貪られる木曽……その背がビクリと跳ねる。 ヒクヒクと肛門絶頂の余韻に口を戦慄かせる木曽の孔、そこに提督が掌を無造作に突き込んだのだ。 木曽「お゛っ……♥んお゛ぉっ……♥へお゛っ……♥」 男の四指が木曽のアナルに捻じ込まれて腸管に溜まった精汁を掻き出すたび、意識を飛ばしたままの木曽が身を跳ねさせ喘ぐ。 精液の大半を穿り出し終えた頃には木曽の肛門はすっかり閉じなくなっており、腫れ上がった腸管を外気に覗かせていた。 提督「さて、もう一仕事お願いします……よっ、と!」 木曽「~~~~~~ッ!?おッ……んお゛あぁぁぁぁぁッ!?なにっ、なにひぃっ……?!」 親指まで揃えた提督の手がメリメリと木曽の肛門に沈み……極限を超えた瞬間、一気に手首までが埋まると同時に木曽が覚醒し叫んだ。 よもやアナルフィストで起床させられようとは予想もしていなかったらしく、肛門の拡張感に隻眼を白黒させている。 提督「先ので手仕舞いというのはあまりに侘しかったもので……ドッグの艦が修復を終えたらまた出撃でしょう?もう少し逢瀬を、とね。」 木曽「だ、だからってへぇ♥けちゅ穴と腕で触れ合う奴が……お゛ッ♥あ、あるかぁッ……んぎあ゛ぁぁぁぁぁッッ♥♥」 舐り続けられ交接に射精までされ、蕩け切った木曽の調教済み腸粘膜。その神経は男根より太く硬い異物の出し入れにも悦びを覚えて脳を快感で侵す。 ぐぽぐぽと卑猥な空気音を立てて男の拳が動き、関節の硬い凹凸が腸壁を擦るたびに悶え狂いかけているような喘ぎを上げる木曽。 提督「木曽のケツ穴、ほぐれてふやけ切ってますね……腸壁もこんなにズルッズル。これならもっと奥で無茶しても十分イけるでしょう。」 木曽「待てぇっ!?今より奥なんてッ……ぎっ、ひぎゅう゛ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅッ♥♥♥」 木曽の腸内で突き当りを小突いていた男の拳が向きを変え、大きく曲がった方向に続く腸管のより深くへ侵入を始めたのだ。 結腸という通常の肛虐では責めを免れ得る体内の深部まで異物に拡張蹂躙される感覚に、木曽は隻眼を見開いて全身を激しく痙攣させ身悶える。 提督「肛門切れちゃいますよ、木曽?力を抜いておきなさい……せー、のっ!」 木曽「ぃぎっ……ん゛ごお゛ォォォォォォォォッッ♥♥」 ぐぶう゛、と派手に異音を立てながら木曽の腹腔内を拉げさせた男の拳が腸の屈曲部を突き抜けて深々部にまで捻じ込まれた。 男の腕を肘まで受け入れた木曽の腸管は壊れたように腸壁をのたうたせ、凄まじい異物感に痙攣を起こしている。 木曽「お゛ッ……お゛おォッ、オ゛ッッ……お゛あ゛っ、あ゛ひぁ~~~♥♥」 切れ長の目の瞳を目一杯上反らせ、端をだらしない笑みの形に歪めた唇から舌を垂らして喘ぐ木曽。 ビクンビクンと身を断続的に引き攣らせつつ尿道から盛大に黄金色の噴水を放ち、床を小便臭く塗装していく。 提督「おやおや……貴女のこんな姿を駆逐艦達が見たら、一体どんな目を向けてくるんでしょうね。」 木曽「お゛ッ、お゛ま゛……おまへが、俺のけちゅっ……♥めちゃめちゃに゛っ……ひたんだっろ、がぁ……♥あ゛ッ、ぎぃっ……♥♥」 随喜の涙を零しながら肛門拡張の刺激の強さに震える唇で抗議の声を上げる木曽。 腸襞をネットリと腕に絡みつかせて括約筋をヒクつかせた状態で文句を言っても説得力が無いというものだが。 提督「まあ仰る通り……木曽のことを誰もが蔑む変態アナルマゾイキ中毒者堕ちさせ、結腸まで腕をねじ込んでアヘ顔絶頂させているのが私ですね。どう思います?」 木曽「こ、のぉ……少しは悪びれ、ろっ……!?お゛へえ゛ぇぇぇぇぇぇぇッ♥♥♥」 S字を描く腸管を抜けて下降結腸の天井に突き当たる男の拳。直後、男が腕を捻りながらその全長を引き抜きにかかる。 拘束するように締め付けてくる腸襞を絡ませたまま体外へ腕を逆流させる男。排泄行為を何十倍も増幅したような肛門快楽に木曽は悶絶させられる。 提督「木曽、アナルの力抜かないと肛門体外に裏返っちゃいますよ?……忠告しましたからね、そーれ。イチ、ニ、イチ、ニ!」 木曽「無理ッ、む゛り゛ぃっ……こーもんっ、おかひくなってるから゛っ!いうこときかなっ……んごお゛ォッ♥あ゛があ゛ッ♥ほごお゛ッ♥」 腸液にまみれて滑る腕を捻り回しながら規則的な長いストロークで木曽の腸内へと肘までを抜き挿しする男。 結腸の上端を突き上げ、肛肉が体外に捲れるほど引き抜く。排泄器に極限の負荷を強いる責めにすら開発されきった腸壁は快楽を覚えて木曽の脳髄を灼いた。 壊れているかのように四肢と声を震わせ、秘所より恥液を間欠泉の如く噴き散らして幾度も絶頂を迎える木曽。 提督「ケツアクメしまくりですね、前も物欲しげにパクパクしてますよ?男も知らないのに……処女のままどこまでいやらしくなるんですかねえ?」 木曽「しりゅかっ、バカあ……ん゛にぃぃぃぃッ♥♥けちゅゴリゴリしながりゃッ♥まえッ、コスるなあ゛ぁッ♥ん゛に゛ぃぃッ♥♥」 尻穴に埋めた腕を捻じり捏ね回しながら男が木曽の両脚を閉じ合させ、両腿と股ぐらの間の空間へと男根を突き込んだ。 肉の隘路を抉じ開けた陰茎の幹、それが内部から分泌された発情液で滑る秘唇を抉るように擦り立てる男のカリ首。 常軌を逸した奥深くまで菊座を穿り拡げられながら処女口にまで刺激を加えられ、正気を保ちがたい被虐の感覚に狂ったように木曽が喘ぐ。 提督「入口も興奮しているようですが、ナカはもっと凄いことになってますね……ここ、子宮ですよね?壁越しにビクンビクンしてるの伝わってますよ。」 木曽「ひぎゅあ゛ぁぁぁぁッッ♥♥そこっ♥さわりゅなあ゛ッ♥♥だいじなッ♥へやだからやめっ……あ゛びゃあ゛ぁぁぁぁッ♥♥」 腸壁ごと男が鷲掴みにした彼女の体内の小ぶりな器官、それが子宮――女の中枢であると本能的に察して必死の叫びを上げる木曽。 子宮の両脇に提がる小粒の球体……卵巣を捏ねられると木曽は最早心身ともに限界といった様で半ば白目を剥き悶絶する。 木曽「もお゛ッ♥ゆるじでえ゛ッ♥こわれり゛ゅッ♥アタマのナカッ♥ぷっつんしてッ……イキしんぢゃう゛ぅぅッッ♥」 提督「うっ……!私も、そろそろまたっ……木曽!トドメです、目一杯イキなさいっ……うおぉぉっ!」 極限に背を仰け反らせながら全身をガクガクと壊れそうに震わせ、乱れ狂い悶える木曽。 その肛門を挿入中の腕と逆の手で無理やり抉じ開けた男が自身の男根をねじ込む。次の瞬間、肉棒全体が激しく脈動しながら欲望の塊を爆発させた。 木曽「オ゛ッッ……んお゛お゛お゛お゛ッッ!!いぐう゛ッッ……ケツめちゃめちゃにされでイッぐう゛ぅぅぅ♥♥ん゛に゛あ゛ァァァァッッ♥♥♥」 解されきった腸管にマグマのような精液をブチ撒けられて断末魔のような叫びを上げ、知覚の限界を突き抜けた絶頂を迎える木曽。 尿管が壊れたような勢いで潮を噴きながら永遠にも思える長い全身の緊張を続け……突如まるで絶命したように崩れ落ちる。 木曽「ぅ゛、ぁ゛……あ、へぇ♥♥お゛、ん゛お゛~~~~……♥」 提督「お疲れさまです、木曽。さて……後片付けが大変ですね、こればかりは誰かに頼む訳にもいきませんし……はぁぁ。」 白痴のようなだらしない表情で完全に失神した木曽。本日幾度目になるか分からない小便を漏らして死んだような脱力の仕方で男の胸に身を預ける。 どこかやり遂げた満足げな表情をして木曽の頭を撫でた男は、互いの身と部屋の掃除の手間に意識を戻して自業自得の苦労に溜息を漏らすのだった。 216 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2014/06/01(日) 10 52 29 ID 857i.ddo 潮風香り波飛沫の散る大海原。航路の先を眼帯に覆われていない側の凛々しい目で見つめる木曽の姿がそこにあった。 しかし時折なにやら不調そうに腹を抑える彼女に、随伴艦の娘が心配そうに声をかける。 球磨「木曽、大丈夫クマ?なんだか出撃前に随分お腹辛そうにしてたけど……なんか悪いものでも食ったクマー?」 木曽「ああ、気にするな……あれは、その……筋肉痛みたいなものだ、激しい運動の後遺症というか……」 球磨「そうクマー?でも今もなんだか今も調子悪そうクマ。」 木曽「ッ……その、ちょっと重みがあるだけで……とにかく、心配するようなことじゃない。……ふぅ、まるでアイツのようだな。」 球磨「あはっ、提督は心配性だもんなクマ!気遣いすぎて時々木曽に怒られてるくらいクマ……でも、あまり冷たくしちゃダメだぞクマー♪」 木曽「なに、俺の勝利を疑う方が悪いのさ……それより、今日の食事当番はお前じゃなかったか?」 球磨「を゛ぉー!?そうだったクマ!じゃあ球磨は行くクマ……無理しちゃダメクマー?」 木曽「ああ……ッ……♥」 駆けてゆく球磨の背を見送って正面に向き直ろうとした木曽が、腹の内でゴリリと異物が擦れる感覚を認識して胴を押さえて呻く。 彼女以外の誰が知るだろう……凛々しく泰然と佇む彼女の肛門を自身の腕より太いアナルパールが貫いており、直腸を内部から責め立てていようなど。 木曽「問題ない、いつも通り勝利を届けてやるさ……」 震える唇を強引に笑みの形に吊り上げ笑う木曽。 彼女の気弱そうな主に勝利を持ち返ってやった後、どのような『ご褒美』を自身に施してくれるのか…… 期待と不安に密かに胸を高鳴らせながら木曽は大海原の先を見据えるのだった。 +後書き 217 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2014/06/01(日) 10 55 11 ID 857i.ddo 以上にてどうもお邪魔しました。アナル弱そうな艦娘は魅力的ですね、長門とかビスマルクとか。 その内また何か適当に書こうと思いますのでその際もお読み頂けましたら幸い。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/